魔法の豆との出会い
「おい、そこのハゲうるさいんだよ」と、小声で俺にそう言えと指示する片岡君に従って
「おい!そこのハゲうるさいんだよ!」と、大きな声で言った。
先生は俺にちょっと来いと言って教室を出て、俺も先生のあとに続いて教室を出たときに、片岡君の声が聞こえた。「あいつバカだよな授業どうするんだよ」その声にみんな便乗して俺のことをボロかすに言っていやがる。
「先生、ごめんってば」
「謝るくらいなら最初から言うな」先生は冷たい目をこちらに向けて、またすぐ前を向いて歩いていく。
生徒指導室前に着いて扉を開けると、イスが二つと机が一つある小さな空間だった。俺がイスに座ったら先生に頭を叩かれて、「何でイスに座るんだ」と言われた。
「は?、、なに?」
先生は真顔で答えて、「お前にイスはもったいない床に正座しろ、それで十分だ。」
本当に意味がわからなかった。
「は?何で?もったいないってどうゆうこと?」
「口で言ってもわかってもらえないなら」と先生は俺の頭をつかみ腹を一発なぐった。「意味がわかったか?」俺は意味がわからないまま、逆らわないように、床に正座をする。先生は笑った顔でそれでいいんだ、と言って生徒指導室で一時間ほど、俺に説教をした。教室に戻ると俺の机の上に【死ね、きえろ、学校にくんな】など書いてあるのを見つけて、頭の中が真っ白になった。先生が教室に入ってきて、落書きを見て「お前が悪いからしょうがないな」と言うと、その言葉にクラスメイトがしょうがない、しょうがない、お前が悪いからな、と笑いながら言う。俺はどうしていいかわからなくて、教室を飛び出して家に帰った。
家に帰ると母親と父親が喧嘩をしていて、普段はいつものことだから、何にも感じなかったが、今日は違った。自分の部屋から、全財産とスマホを持ち、コートを着て家を飛び出した。
歩道橋を歩きながら、所持金を数える「ひぃ、ふぅ、みぃ、、、、、所持金5万円かぁー」
しばらくは、ネットカフェで泊まるつもりだったが5万円はきついから、公園に泊まることにした。近くの公園に向かっている最中に
、ある店の求人看板を見つけた。
時給:850円(高校生)
900円(大学生以上)
✴︎朝の6時から働けます。
さっそく履歴書を書き、その店の面接を受けて見事合格をした。
俺はさっそく店長に「どんな店なんですか?」と聞いくと、
「うちは時間が戻る豆を売る店なんだよ」
「え、、?どうゆうこと?」
「人間の時間は決めらせていて、限られているだろ。その限られた時間を、有意義に過ごすために、うちで売っている時間を戻すことができる豆を食べるだろ、
そうすると過去に戻れて、同じ誤ちを繰り返さなくて、すむってことだ。わかったか?」
「....???」
「あんまりわかってないようだな、つまりタイムスリップってことだ」
「え?そんなことができるの?」
「わかったようだな、できるよ、うちの豆を食べればな」
「タイムスリップの日時は指定できるんですか?」
「できる、 」
「え!できるんですか?」
「なわけないだろ。ハ、ハ、ハ、」
ハ、ハ、ハ、っじゃねえよそう思いながらこの店で働くことにした。