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第二幕〜バレた!?〜

 もしかして……バレた!?

 

 

 こんな時間にこんな場所で盗み聞きしていることがバレた!?

 

 まずい!通報されちゃう!

 そんなことをされてみろ。それこそ、叔父と叔母に言い訳できないほど、多大な迷惑がかかってしまい、結果その事実は両親にまで伝えられ――



(死ぬ…)


 これは一大事である。

 両親に、特に母親に知れたら確実に殺される。

(ど、どうしよう…)

 軽くだが肩を掴まれ逃げられない状況にある今、どうするのが最善の策か?唯は肩を掴んでいる者が声をかけてくるコンマ数秒の間に、恐ろしいくらい頭を回転させて弁解と逃げる方法を考えた。



「お墓なんかとはひどいなぁ…」

 唯の予想とは裏腹に、自分の肩を掴んでいるその人物はおっとりとした口調でそう言った。

「す、すいませんすいませんすいません!!お墓なんかって馬鹿にしちゃって!お墓っていいですよね?何かこう、夏の風物詩みたいな感じがして?お墓を馬鹿にすると、ご先祖様に呪われちゃいますよねぇ!」

 唯はとにかく我武者羅に口を動かし続けた。しかし、ふと次の言葉を紡ごうとして息を吸ったときに、ハっと気づいた。

 唯の目の前にたっている人物は確かに言葉も喋れたし、人だった。しかし、人は人でもあるべきパーツが結構省かれているのが気になった。

「あ、あのぉ〜、もうすぐお盆だから……その、コスプレですか?」

 何とアホな質問だろう。

 唯はあまりに衝撃的なものを見たあまり、テンションが相当高まってきているに違いない。

「こすぷれ?何だい、それは?」

 その人物は慣れないカタカナ用語に怪訝そうに首を傾げる。また、その人物が口を動かすたび、口元がカタカタカタカタと乾いた音を立てる音が相当不気味だ。


「が……が…」


 唯は口を金魚のようにパクパクと動かしながら、震えた指をその人物に向ける。



「ぎにゃああああ!!ガイゴツゥゥゥゥー!!」



 唯の悲鳴は墓地全体に響き渡った。今思えば、この間に全速力で走り去っていれば、助かったかもしれない。しかし、唯の周りには既に悲鳴を聞きつけた幽霊達が、彼女を取り囲むように輪になっていた。

「あ……」

 ようやく逃げようと腰をあげた頃に、唯は自分の周りをすっかり幽霊達の集団に包囲されていたことに気づくのだった。


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