爆発の後
溜め回。いつも以上に短い。もっと描写するとこあるだろ。
――シキが大爆発してから数時間後。大きな穴が出来た森にグルトン王国の兵士たちがやってくる。しかし、そこにはもう誰もいなかった。そこに残っていたのはかなりの魔力を注がれていた土の壁だけだ。
――スプーはゆっくりと家に戻るために夜の森を歩いていた。あの場に残っていれば爆発の原因扱いされるからだ。本当のことを言っても信じてもらえるはずもない。
(シキ君……短い間だったけど楽しかったよ)
――数日後、スプーはいつものようにギルドに狩った物を持っていく。しかし、この日はギルドに入るとすぐに呼び出された。
「スプーさん、ヤタカ王国のギルドから手紙が届いてます」
受付の犬耳お姉さんがスプーを呼ぶ。隣国のヤタカ王国、スプーは行ったことも無い国だ。
「ヤタカ王国のギルドからですか?」
スプーは心当たりが全く無いので聞いてみる。
「はい、正確にはギルドを通してのハルという人からの手紙です」
それも知らない名前だ。とりあえず、受け取って読んでみることにした。中身を読んだスプーは急いでギルドを出る。
――はじめまして、ハルと言う者です。今回はあなたの知り合いから伝言を頼まれたので、あなたに手紙を送りました。伝言の内容は「シキは生きている」というものです。 というか、シキさんは今私の家で生活しています。あなたに伝えてくれと言ったのもシキさんです。もうすぐ戻るから心配しないでくれとも言ってました。私から伝えたいことは以上です。――
(まったく……もっと早く手紙が着いてくれればいいのに!)
スプーはヤタカ王国に向かって風のように駆ける。
慈乃「ハル……?」
藤宮「こっちみんな」
慈乃「だって……ねぇ?」
藤宮「キャラの名前に季節入れて何が悪い」
慈乃「あぁじゃあスプーも?」
藤宮「せやな」
慈乃「スプーとか名前見るたびずっとあの絵が頭に思い浮かんでた」
藤宮「それは……済まぬ」