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ギルドテンプレ

テンプレだからほとんどストーリー考えてないなぁ……もっと中二度上げないとおもしろくないよなぁ……

 ――昼食を終えたシキはスプーに連れられギルドに来ていた。中に入ると、そこはソファ、机、掲示板、受付といったシンプルな造りになっている。受付に行くと犬耳の女の人が笑顔で対応してくれる。

「こんにちは、どういったご用件でしょうか」

「ギルドの新規登録がしたいんですけど」

 答えたのはスプーだ。シキは周りを物珍しそうに見まわしている。

「それでは、こちらの用紙に必要事項をお書きになって提出してください」

 そう言われてスプーは紙とペンを受け取り、シキを引っ張って空いている席に座る。

「ほら、シキ君これ書いて」

 スプーはシキに紙とペンを渡す。書くべき必要事項は名前、性別、種族、使える魔法二種。その他任意で職業などを書き込むようになっている。シキはサラサラっと書き進めたが、魔法二種のところでペンが止まった。

「ここって全属性使えるときはどうしたらいいの?」

 シキはスプーに聞いてみた。その質問にスプーは呆れ気味に答える。

「あのねシキ君、この世界ではどんなに頑張っても二種類以上の魔法が使える人間がいないんだよ?『全属性使えます』なんて書いたら研究所に連れて行かれて実験台にされるに決まってるじゃないか。主に使う二属性を選んで書いておけばいいんじゃない?」

「じゃあ……スプーは火と風だし、水と土にしようかな」

 シキは用紙に水と土と書き込む。

「あとはそれを受付に持って行って魔法を使えばすぐに登録できるよ」

 書き込み終わったのを見てスプーが言う。シキは嬉しそうに受付まで用紙を持って行った。そのとき、いかつい男がギルドに入ってきたのをスプーは見た。

「書けましたー」

 シキは受付の犬耳お姉さんに嬉しそうに言う。犬耳お姉さんはそれを受け取って代わりに一枚のカードを出してきた。

「それではこのカードにあなたの魔力を少し注いでください。それで登録完了です」

 シキは言われたとおりカードに魔力を注ぐ。

「初めてのようですが、ギルドの説明などは必要でしょうか」

 犬耳のお姉さんはシキに聞いた。シキはスプーの説明でだいたいを把握していたので「いえ、結構です」と答えて嬉しそうにスプーのところへ行こうとした。そのせいで、後ろで待っていたいかつい男にぶつかったのだ。

「おいてめぇ!ドコ見て歩いてんだ?あぁ?」

「す、すみません!」

 シキはすぐに謝ったが、男はそれを許さなかった。

「なんだァ?テメェ新人かよ。表へ出な!稽古つけてやるぜ!」

 シキは「どっかでみたことある展開だなー」と思いながらスプーのほうをちらりと見る。スプーは騒ぎに気づいていたが、笑顔で親指をグッと立てている。助ける気は無いようだ。

 男はシキを掴んで外へ放り投げた。シキは地面を転がる。ギルドの前はこういうことが多いのか、すごく広々としたスペースになっている。

「オラ立てよ!」

 男はギルドから出てきながら言う。周りに野次馬が集まり始めた。シキは立ち上がり、どうするべきか考えた。

(なんでスプーは助けてくれなかったんだろうか……とりあえずこれどうしよう?)

「行くぜオイ!」

 男は剣を抜いて襲ってきた。シキは考えるのをやめて回避に専念する。

「ちょっと!そんなの当たったら死んじゃうじゃないか!」

「あぁ?テメェ何言ってんだ?」

 男は剣を振り回し、シキはただひたすらに避ける。

「オラオラァ!逃げ回ってるだけじゃどうにもならないぜェ?」

 男はシキを挑発する。シキもだんだんと疲れてきたのでそろそろ魔法を使って何とかしてみようと考えた。

「オラァ!」

 考えている隙を狙って男はシキに剣を振るう。シキは避けようとしなかった。次の瞬間、地面から土の塊が勢いよく飛び出し男の顎を直撃する。そのまま男は後ろに倒れた。

「うわっ!やりすぎた!?もしもーし!生きてますかー!?」

 シキは倒れた男に駆け寄って声をかける。だが、返事は無い。いつの間にか集まっていた野次馬はいなくなっている。

「うわあああああああ!!やっちゃったああああああああああ!!」

 シキは叫んだ。そこにギルドから出てきたスプーが近づく。

「大丈夫、息はあるから死んでないよ」

「えっ!?本当!?」

 シキは男のほうを向きなおした。確かに体が上下している。

「良かったぁ……殺しちゃったかと思った……」

 シキは安堵のため息をついた。

「でもこの人どうしようか……」

「ギルドにでも預けておけばいいと思うよ」

「じゃあ運び込もうか」

 シキは男を抱えてギルドに入った。そしてソファに男を寝かせてギルドを出る。

「そういえばスプー、なんで助けてくれなかったのさ!」

 シキは少し怒り気味にスプーに聞いた。

「ハハハ、いやね、シキ君の実力がどんなものか見たくてさ。あ、そうだ。はいこれ、さっきギルドの中で落としてたギルドカード」

 スプーは悪びれず答え、シキにギルドカードを渡した。シキはそれを受け取る。

「じゃあ次はちょっと魔物狩りでもいってみようか」

 スプーはそう言って歩いていく。「待ってよ」といってシキもついていった。

慈乃「ちょっと地味すぎるぜ。もっと腕にシルバー巻くとかさ」

藤宮「誰の!?」

慈乃「そんなことよりギルドテンプレ終わったけどまだ続くの?」

藤宮「お前この物語をなんだと思ってるんだ」

慈乃「ネタ」

藤宮「そうですね」

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