主に爆発のせい
読者を舐めきったタイトルと内容。そしてあらすじ。
コレで人気出なかったらタイトルどおりのこと言ってるやつらが悪い。
別に有名でもなんでもない私立麻寺希知高校。この学校の一生徒、四季巡は一般人だと自負していた。周りの人間も普通だと認識していた。
――――この世界では
――場所は二年C組、時間は十三時を過ぎたあたり、すなわち昼休みだ。四季は昼食を終え、昼寝をしていた。そこに先生と思われる男性がなにやら落ち着きのない様子で入ってきてこう言う。
「お前ら、緊急集会だ。さっさと体育館へ移動しろ」
それを聞いた生徒たちは不満の声を上げながら渋々教室を出て、体育館へ向かう。
「マジかよ」
「めんどくせー」
しかし、四季は完全に寝ていたため置いていかれてしまった。
――体育館、そこで先生たちはざわついていた。生徒たちより落ち着きがないようにも見える。だが生徒たちが静かになれば、先生もだんだんと落ち着きを取り戻していた。
しかし、誰も四季がこの場にいないことに気づかなかった。委員長が人数を間違え、落ち着きのなかった先生が報告を受け入れてしまったからだ。他の生徒たちも誰も疑問を持たなかった。
そして校長の挨拶から集会は始まる。
「えーみなさん……」
――二年C組、四季は目を覚ます。そこは自分以外誰もいない教室。偶然にも五時限目は生物。つまり移動教室だったため、四季は寝過ごしたと思い、道具をもって急いで生物室へ向かった。
――体育館で校長の話が続く。内容は「最近この町に多発している学校爆破の予告が来ている」「爆弾は実際にある可能性が高いので、見つけたらすぐに離れて先生や来てくれている警察の方を呼ぶように」というシンプルなものなのだが、校長は自分の話を広げて時間だけが経ってゆく。生徒たちも校長の話の長さゆえに危機感を持てなかった。
――急いで生物室へ向かった四季、だがそこにはもちろん誰もいない。四季は扉を開け、誰もいないことに疑問を持ったが、全く心当たりがなく不安になった。人間とは不安なとき、パニックになる者と神経が研ぎ澄まされる者がいる。四季は後者だった。四季は生物室内でピピピという、時計のような音を拾った。学校の時計はアナログ式が多い、違和感を感じた四季はその音のするほうへ向かうと、なにやらデジタルタイマーのような黒い箱状の物を見つけた。あと三十分後に鳴るようだ。
(なんだこれ?こんなの実験じゃ使わないだろうし、電源入れっぱなしはもったいないな)
四季は黒い箱についていたボタンを押してしまった。
――――生物室は吹き飛んだ。
没タイトル『あぶそりゅーとじゃすてぃす』
没あらすじ『正義感の強い主人公が国相手にやらかす』
慈乃「なんでやめたん?」
藤宮「こっちのほうがウケそう」
慈乃「最低だな」
藤宮「褒め言葉として受け取っとくよ」