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End
無理やり終わらす!!
「三宅くん・・・。」
「大丈夫か、遠藤。」
「うん・・・。みんなどうしちゃったんだろう。」
「分からないとにかく早くここから離れないと。」
「おーい!!三宅!遠藤!こっちだこっち!」
笹倉は何やら木の棒やらを持って振り回しこっちにこいと叫んでいる、
どうやら気はおかしくなってないらしい奴はこいつと俺らだけらしい。
「一体何がどうなってやがるんだよ。」
「俺にも分からねェ。けど見てみろよ。」
パンッと窓を勢いよく笹倉が開けたその先の光景は
かつてB級映画のゾンビものにそっくりだった。
「何コレ・・・・・・。」
遠藤はさらに顔を真っ青にして下の道路を埋め尽くす
死霊のような人々を眺めている。
「どうするよ、三宅。」
笹倉と綾乃がみつめるなか和也は決断を下した。
「とにかくこんなことになった原因を調べるんだ。」
俺たちは猛獣が蠢く闇夜の中へと足を踏み出した。