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Utopia
一回に長文を書くのは面倒なのでちょこちょこ小出しにしよう。
東京駅から徒歩15分ほどの飲食店のビルが立ち並ぶ一角に
焼肉屋桃源郷はひっそりと看板を出していた。
「桃源郷っていう割にはなんかこう・・・ボロイな。」
俺は看板を見上げ率直な感想を述べた。
看板は煤だらけでちょうど人の顔の上半分を真黒く覆い隠していた。
建物自体も古くそれに相まって換気扇から出る黒い煙によってさらにボロさを強調させた。
「まぁーこういう汚い店の方が実は美味いってテレビでも言ってるじゃん。」
笹倉はそんなことは気にも留めずむしろ喜んで店の扉を開けた。
扉を開けるといきなり熱気と肉の焼ける香ばしい匂いが俺の顔を包み込んだ。
1階には何組かの客が来て上手そうに肉を食っていた。
外観に比べ内装は小ぎれいにはしてあるものの建築年数の長さには勝てていなかった。
「いらっしゃいませ。延川高校同窓会にいらした方ですか?」
店の奥から出てきた店主はそう告げ俺らが頷くと2階へ行くよう促した。




