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詩歌集

片10…もうひとつの鼓動



   

     晴れ渡る空


     泥濘んだ地上


     爽やかな風


     穢れた空気


     この広く狭い世界のどこかに


     君はいるのだろう


     君と言うべきか『私』と言うべきか


     私の片割れ


     此所に居るは、君の片割れ


     友達ともとも


     家族とも


     恋人とも言えない


     そんな、既成の言の葉では括れない


     私と君


     名前を呼ばなくとも


     探さなくとも


     呼び合う欠片と欠片


     運命なんて関係ない


     必然なんてしらない


     この世界の概念なんて装飾品アクセサリーにしかすぎない


     存在したその時、合わさる


     欠片と欠片


     私と君


     君と私


     求めあわずとも


     引かれあう


     惹かれあう


     欠片わたし欠片きみ


     弾けては


     誕生し


     手を伸ばしては


     繋ぎ


     繋がれ


     ひとつの塊になり


     時に振り回されて


     また、弾けて


     それでも


     私はまた、片割れの君を探す


     君もまた、片割れの私を探すのだろう


     肉体うつわが弾けても


     記憶がはじめからになっても


     言の葉より先に


     私は君のことを探し始めるのだろう


     完全になりたくて


     いいや


     ただ、もう一人の私に


     …君に、会いたくて


     晴れ渡る空


     泥濘んだ地上


     爽やかな風


     穢れた空気

  

     世界をぜんしんに浴びながら


     もうひとつの鼓動おとに…耳をすます




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― 新着の感想 ―
[良い点] 10〜♪ ひと区切りのまとめっぽい感じがよきです♪
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