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7話 『データコラムと個人ブログ』

3話にて国奏が見た記事と、4話の掲示板回で言及されていた個人サイトの内容になります。



(baseline内に掲載されている"ウルフェンズ徹底考察! 来季戦力はどうなる? FAに参入は? 国奏淳也のFA移籍は問題なし!?"より一部抜粋)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 次に触れたいのは、ウルフェンズの投手陣についてである。

 先日発表されたが、長年チームを支え、リーグ制覇日本一に向けて大車輪の活躍をし続けてきた国奏淳也(29)がFA権を行使した。まだ他球団移籍の意思があるのかははっきりしていないが、一部報道では首脳陣との不仲説も流れている。その去就は気になるところであろう。

 ウルフェンズファンの中には、ただでさえ薄い投手陣から国奏が抜けたら完全に崩壊である、何としてでも引き留めろ、との声が上がる事も多い。

 そこで本コラムでは、メジャー挑戦した近郷(こんごう)内野手の代わりを紹介した時と同じように、MLBを中心に広まり、昨今日本球界でも球団運営に取り入れられるようになったセイバーメトリクスを用いて、本当に国奏の穴埋めが難しいのか考察してみよう。


~~中略~~


 以上の事から、リリーフにとっては味方の守備に影響されないアウトである三振をとる能力が重要視される。

 緊迫した場面を任されることが多いリリーフは、味方のエラーや拙守によっての失点を限りなく回避する必要がある。故にインプレーを伴わない三振アウトを取る能力を示す奪三振率の高さは、同時にリリーフピッチャーの安定感につながっていると考えられている。

 昨シーズンにおいてセパで最優秀中継ぎをとった二人の奪三振率は、12.54と11.25。セーブ王に輝いた二人の場合は、10.23と12.87。

 彼らは全員奪三振率が10を超えており、セイバー的に見ても優秀なショートピッチャーと言えそうだ。

 

 この点に注視して近年の国奏選手の成績を見てみると、そこに強烈な奪三振率の低下が見て取れる。

 防御率キャリアハイであり、ブレイク年である3年前の奪三振率は9.97。これはほとんど10に近い数字であり、リリーフとしても優秀であると言える。

 しかし、次の年の奪三振率は8.02。今シーズンに至っては6.23である。

 

 この数字に追従するかのように防御率に関しても下降の一途。

 セイバーメトリクスにおいて重要とされる勝利貢献度、WARの値でも、国奏は年々投球回を増やしているのにも関わらず横ばいである。


 これならば、リーグ平均以下の投手を2人用意できれば、国奏の穴は埋められると言えよう。


 ウルフェンズにはリーグを代表するようなエースや抑えはいないが、将来を期待できる有望な若手を数多く揃えている。

 投手崩壊と言われた今シーズンでも、遠藤はリリーフとして27試合を投げ防御率2.34 奪三振率10.01を記録し、交流戦前に怪我で離脱するまで、高いパフォーマンスを見せていた。

 更には今シーズン頭角を現し、先発として8勝を積み上げた高卒3年目の天瀬もいる。彼らを筆頭に1軍2軍を問わず、20代の若狼が躍動する様子は、より完璧となった常勝球団ウルフェンズを予感させる。

 

 これほど有望な素材が多い中で、七岡前監督は何故あれほどまでに国奏に固執したのか。個人的に疑問を浮かべてしまう。

 確かにけが人は多かったが、それならば多少今年の日本一は捨てる勇気を持って若手の育成に費やすべきだった。


 ~~中略~~


 以上の考察から、誠に失礼ながら七岡前監督は、国奏と心中するよりも若手と心中する決断をするべきだったと言わざるを得ない。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





『べるべるの野球部屋』



 みなさんお久しぶりです。

 まずは謝罪を。以前に掲載すると言ったウルフェンズ若手プロスペクトランキングはまだ完成しておりません。

 というか、手を付けてすらいません。

 悪夢の日本シリーズから寝込んでおりました。


 それで、じゃあ何で今日更新してんだ。というツッコミにあらかじめ答えさせてもらうと、先日私にとって看過できない記事が某民度最悪アプリに掲載されたからです。


 はい、そうです。

 普段から私の記事を見てくださっている人たちには、私があの記事に反応することが容易に予想ができたでしょう。


 えぇ、その通り。

 カチンと来ました、トサカに。

 文体が普段よりぐちゃってるのはそのためです。ごめんなさい。

 このブログは終始こんな感じで進んでいくので先に謝っておきます。


 さて、記事の内容に話を戻しましょう。

 

 記事の内容は、メジャー挑戦を表明している近郷選手や、FA宣言をした国奏投手の穴をどう埋めればよいか? というモノでした。


 まぁ前半の内容はまだ許せました。

 いや、ショートで3割30本100打点を記録したレジェンドの代役を若手から見つけるとか不可能に決まってんだろ。どんだけ脳みそポジポジなんだよ。とは思いましたが、実質問題、FA市場に優秀なショートが出回る事なんてほぼないので、ここの穴埋めは若手を育てるしかないという結論は同じだからです。


 私が本当にムカついたのは、国奏淳也投手に関するふざけた内容の部分です。


 記事の内容を直接コピペするとアレなので、リンクだけここに置いときます。


 (http/baselink10.18/………/)


 より私の怒りを理解したい方はお先に読んでいた方がよろしいかと。でも別に読まなくてもいいです。とんちんかんな事しか書いてないので。


 では、ここから反論していきます。



 まず、国奏選手を必要ないと主張する球界関係者、ファンに一つ言いたい。




 バカか?




 100試合投げてた選手の穴がそんな簡単に埋まる訳ねーだろ!


 百歩譲って埋まったとしよう。

 だけど戦力の厚みが増した分、国奏の登板ペースもまともになって成績も良化するって考えはないのか!?


 記事の内容もイミフすぎる。国奏の投球配分や登板ペースによる配球変化にも触れてない。

 はっきり言って、てんで的を得ていない。


 てか奪三振率奪三振率って言うけどなぁ……国奏の奪三振率がどんな推移で変化していったかコラム書いた記者はほんとに調べてんのか!?


 私が5月頃にここに掲載した記事を読んでくれた人は知ってると思いますけど、私は国奏は今年がキャリアハイになると予想していました。

 再度、その記事の内容も含めて述べ直そうと思います。


 まず、投球配分。


 今シーズンの国奏投手は、5月の半ばから変化球を投げる事が極端に減少しました。

 もともと中継ぎ転向した年からは直球6割変化球4割のストレート押しをするタイプでしたけど、今シーズンはそれにしたって極端です。

 

 具体的に言えば、スライダーやカーブの投球回数が減り、チェンジアップとストレートの全体に占める比率が9割を超えるようになりました。

 

 これは明らかに異常な変化です。意図的にスタイルを変えたとしか思えません。


 5月の半ばと言えば、台頭しかけていた遠藤選手が離脱したころ。

 チームの状況を顧みて、多登板に耐えられる肩肘に負担が掛からない投球スタイルにしたのでしょう。


 シーズン全体を通しての成績悪化もここから始まっています。

 特に奪三振数は極端に減り、打たせてアウトを取る回数が増えました。

 更に元々投手として理想的な奪三振型のゴロピッチャーだった国奏選手ですが、ここからフライアウト率も上がってきています。

 ホームランの被弾が増えたのもここが原因でしょう。


 では、5月の半ばまではどうだったのか?

 

 3月、4月までの国奏投手の中継ぎとしての成績。

 シーズンの始めの方過ぎて、みなさん忘れてしまったんでしょうか?


 では、ここに簡潔に貼っておきます。


 国奏淳也(3.4月と5月21日目まで)

 2勝1敗20ホールド22HP 防御率0.84


 どう考えてもこれリーグ最強中継ぎだろ。


 ちなみにここまでの登板数は48試合中28試合です。もうおかしいですね。この時点でシーズン83試合登板ペースです。

 ブルペンワークがイカれてんじゃねーの?


 話を戻しましょう。

 ここからが大事です。

 この成績を出していた頃の国奏投手は、変化球も織り交ぜ、非常に完成度の高い投球をしていました。

 その時の奪三振率は13.94。

 もうこれは驚異的な数字です。

 ウルフェンズの投手は、自チームの打線を相手にしなくてもいいという利点があるとはいえ、彼はパリーグの打者たちを完全に制圧していたと言っても過言ではありません。


 つまり、シーズンを通して常識的な運用をした場合、国奏選手はタイトルホルダー級の成績を残す可能性が高いという事です。


 ですから、私は5月にこのブログにて国奏は今年がキャリアハイになると言ったのです。

 

 彼の投球は劣化などしていません。

 むしろ10年目のシーズンである今年、完全に完成していたと言ってもよいでしょう。

 七岡監督やウルフェンズ投手コーチ陣のブルペンワークが悪かった、という意見には心から賛同しますけど、彼が劣化してるなんて言うのは真っ赤な嘘っぱちですよ。


 ……てかさぁ、こんだけ経験豊富な28の左投手がいらないってホントに野球見てんのか? おいクソ記者。


 FA宣言を行使した彼が何を求めているのか知りませんけど(あのウルフェンズクラスタ内でプチ炎上した記事コメは、出したのがふかしやいい加減な記事で有名なところなのであんま信用していません)ウルフェンズ首脳陣は全力で引き留めてほしいものです。


 というか、私はすごい嫌な予感がしているんですよね。


 普通の球団ならこんな貢献してくれた選手手放すはずないんですが、現GMの茂木田(もぎた)って意味わからんトレードとかしがちじゃないですか。


 国奏選手に1億の価値はないとかめっちゃ思ってそう。


 何を勘違いしているのか、NPBでメジャーみたいな選手トレードしようとするし。ちょっとMLBかぶれがひどすぎます。


 確かに球場に客呼んで儲ける点で言えば有能なんでしょうけど、勝てるチームの編成としては無能では?


 ていうか、今のウルフェンズの栄光はたまたま1年目と6年目のドラフトが大成功したおかげだからな! お前の無能トレードは全部失敗してる事をいい加減受け入れろ!


 私はまだ権田(ごんだ)を放出した事許してないからな!











【追記】


 国奏選手のオウルズ入りが正式に発表されました。

 呆れて言葉もありません。

 球団としては誠意を見せたとか抜かしてましたけど、ちゃんと成績に見合った条件を提示したんでしょうか? 絶対してないでしょうね。だってあのGMだし。

 誠意は言葉より金額。至言ですね。


 あー、マジでウルフェンズのファン辞めそうです。

 てか、一番の推しがこんな形で追い出されて、本当に吐きそう。


 来シーズンは甲子園のチケットも買う事にします。


 最後に一言。





















 茂木多〇ね! FU〇K!!!!!!!!!!



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日シリのチケ取れま…   ドラフトは100点でし…


  

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[良い点] 記事がリアル過ぎて笑うwwwww 最後の◯ね!とか絶対赤文字だっただろwwwww
[良い点] 100超え登板、ちゃんと評価してる側の視点欲しかったのでめっちゃスッキリ!
[良い点]  面白いです! 楽しく読まさせていただいてます。  偶然とはいえ、私死んじゃうって思いました(笑) [一言]  読ませて頂き、ありがとうございます。
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