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板チョコって美味いよな

作者: 石塚聖那

気づけば隣に君がいた。

文化祭や学校生活の中や登下校。更にはプライベートな遊びでさえも隣にいたのはいつだって君だ。

隣で君が微笑んでいる。

俺は君が好きだ。何が好きかなんて自分の稚拙な言葉で足りるかどうかわからない。

今だって隣りいる。

彼女は隣にいるのに負担にはならない

シュッとしているのに少し丸い幼子のような愛くるしい輪郭には見慣れた綺麗なパーツがしっかり並んでいた。それらはにっこりと微笑んでみせた。

俺は照れたように軽く微笑む。

たまにコソコソと聞こえてくる悪口がある

「あいつまた1人でおかしくなってる」

とか

「きもすぎなんだけど」

とか辛辣な言葉が耳に入ってくるのは俺たちに向けているからだろう。

そーすると君は何故か毎度泣いてしまってごめんと繰り返す。俺は慰めることに必死になる。

「ねぇ、私の事・・・好き?」

「え?すきだよ」

そして抱きしめた。空虚に舞う1枚の翼の魔法に魅せられてるように軽い君を重く抱きしめる。

一日の学校を終えた俺は自分の家ではなく君の家に先に向かう。

そして誰かはわからないが君によく似た遺影の飾られた仏壇に頭を下げ手を合わせた。

そうするとなぜだか涙が止まらなくなる。

君は横で背中をさすってくれる。そんなところも好きなんだ。

「この人はね私と近しい人で事故で死んでしまったの」

君の説明に涙が止まらなくなる。

そして伝えたくなる言葉を紡ぐ

「これから2人で色んな思い出作ろ!」

君はなぜだか下を向いて「うん……ごめんね」という。

なんとなくあげとく

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