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「Boy with me "学園"」


少年は一際、執着心が強く

何かとつけて、己の欲を満たそうとした

ある日、ついに彼は「学園へ行きたい。」と言い出した

採択者は討論の末、少年の元へ私を派遣することを決議した


彼の行きたがっていた"学園"は

"学園"ではあっても、学園ではなかった

少年はそのことを、理解していなかった

私の瞳には

かつて大学に行きたがり

そこに大学なんてものを、"大学"へ行こうとし

またある日は遊園に行きたがり

もはや遊園は消えてしまったのに、"遊園"へ行こうとしていた

かつての私の姿が少年と重なって映ってしまっていた


しかし、私は少年を止めることは出来ない

採択者たちが止めることを許さないからだ

いずれ、少年は私とともに"学園"へ向かうこととなるだろう

そこに学園という名の楽園なんて存在しないことも知らずに

くわえて少年は知ることとなるだろう

ないものはないということを


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