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「白馬が王子様」
俺くらいのレベルになると
もはや、白馬が王子様で
四つん這いの白人に跨って現れるくらいの
エクストリームな童話をつくる
しかし、その極端な世界観が
一つのスタンダードとなっているくらいには
この世界もクレイジーだとは感じる
だが俺くらいのレベルになると
まさかの、白い雪がお姫様で
灰もかぶっていて四六時中眠っているような
プラスチックな童話をつくる
それをしても、その化合物的世界観が
一つのスタンダードとしても許されるくらいには
この世界も頭おかしいとは思ってる
でも俺くらいのレベルになると
とうとう、魔法の鏡がお妃様で
意地悪い感じの女性に毎日質問攻めしてる感じの
ヒステリックな童話をつくる
だとしても、その怒り狂ってる世界観が
一つのスタンダードとしても存在する分には許容されるくらいには
この世界も馬鹿げているとは考える
それにしても
色んなスタンダードが存在していても何とかなっているくらいには
この世界は難しすぎると感じるし
だからこそ興味深いとは思ってる
そこまでダメなものではないとは考える




