二人きりの朝食
久々の……更新!!!!
「おい、起きろ」
グーパンチでケンタの頬をボコスカと殴り付けるレナ。
プニプニと柔らかい反動だけが返ってきて、殴ってるうちに楽しくなってくる。
「起き―――」
──ズボッ
「げっ!」
大きく欠伸をしたケンタの口の中に、レナの拳が入り込む。
ベトベトに着いた涎をケンタの襟で拭き、レナは次にケンタの瞼を押し上げた。
「おーきーろー!!」
「ふぇ……痛てて……な、なんだよ……」
「『なんだよ』じゃない! 美女二人をほっといて自分だけグースカ寝るとは何様のつもりだ!?」
「……美女?」
「び じ ょ !!」
「はいはい……起きますよ…………」
と、左手を上げるとそこには酷く涎を垂らして寝ているトモエが居た。
「……寝てるけど?」
「いんだよ、起きる前に飯作るぞ!」
「はいはい……」
ケンタは渋々とベッドから起き、朝食の支度に取り掛かった。
小さなナイフを両手で持ち、野菜を切るレナ。ケンタはその意外な家庭的な一面に新鮮さを覚えていた。
「……何見てんだよ…………」
「いや……レナって料理するんだなぁ……って」
「たりめーだろ。今時の女子は炊事洗濯特攻まで出来て当たり前なんだよ!」
(……特攻?)
更に盛り付けられるサラダとカリカリのトースト。バターを塗り良い香りがキッチンに漂う。
「トモエ~! そろそろ起きてくれ~!」
「ふぃ……?」
ゆさゆさとケンタがトモエを揺さぶる。しかしトモエは一向に起きる気配が無い。
「仕方ねぇ。二人だけで食べちまうか」
「……だな」
レナは両手いっぱいにトーストを抱え、バリバリと頬張っていく。
「……ほら、食えよ」
「あ、ああ……」
そして自分が食べていたトーストをケンタにも差し出す。あーん、と口を開けケンタはレナのトーストを一口齧った。
「デケェ一口だな」
「サイズが違うからな」
「野菜も食えよ?」
「お、おう……」
レナは少し恥ずかしそうにフォークでトマトを刺し、ケンタの口元へと持っていった。
「今更恥ずかしがるなよ……こっちだって恥ずかしいんだぞ」
真っ赤に染まったレナは、トマトよりも赤く熟していた…………。