表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の中のくそ話のそれ  作者: とるすく
2/6

おはなし

「はぁ?」

なんとも言えないような声を発しているのは一人の若い男。

「だからよ?当たったんだってば!」

そんなことを言っているもう一人の男の手には

チケットのようなものが握られている。


「だから? それがどうしたんだよ」

全く興味なさげにラーメンを食べ続ける。

「おまえなぁ。もうちょい興味持ってもいいだろ。

 □□ちゃんのプレミアチケットだぞ?」

こちらも変わらないテンションで話を続けている。

「別に興味ないし、ていうか汁飛んでも知らねーぞ」

と言いズズっとラーメンをすする。

「うぉい! 言っといてすぐ食べんなよ!」

男は慌ててカバンの中に大事そうにチケットをしまった。

「つかそんな大事ならなんで持ってきたんだよ」

大事そうにしまう動作を見ながら若い男は言った。


「いやさぁよ?」

しっかりチケットをカバンに入れて男は続ける。

「今回何県に何枚当たったとか出るんだけどさ

 この県で2枚だぜ? そのうちの一人が俺、

自慢したくなるだろって」

男は興奮した声で話す。

「ふーん」

と若い男の返事はそっけない。

「お?そんなこと言ってほんとはちょっと

興味出てきたんだろ?」

「そーだな」

若い男の返事は相変わらずだったが

チケット男のほうは笑っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ