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切先の向かう異世界  作者: 緒方あきら
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第二十一話 聖騎士

「団長、もはや我慢の限界です! 一刻も速くメイルローズの村に騎士団を派遣してください!」


 柔らかな陽射しが差し込む石造りの重厚な部屋に、青年の声が響いた。

 部屋の傍の木の枝で鳴いていた小鳥たちが、一斉に飛び去っていく。


 剣がバツの字に立てかけられた壁には、美しい刺繍を施した青と黄色を基調とした旗印が掲げられていた。彫刻の施された華美で長大な机を挟んで、二人の騎士が向かい合っている。


 大きな椅子にどっしりと腰かけた初老の騎士と、大声を張り上げ座っていた椅子から立ち上がった、赤い髪が印象的な若い青年騎士である。


「くどいぞロディ! あの場所に騎士団の派遣は出来ぬ。何度もそう申したであろう」

「何故ですか団長! メイルローズからの救援要請は何度も聖騎士団に届いているではないですか! 領民が魔物どもの侵略の危機に晒されているのです。それを捨て置き、一体なんのための騎士なのですか!?」


 面倒そうに口元をゆがめた初老の騎士が、ロディと呼ばれた若い騎士から視線をそらし指先で机を数度叩いた。


「相手の規模は? 被害の程度は? 魔物の詳細な生体は?」


 初老の騎士の問いかけに、なおもロディが食い付いてゆく。


「それはまだ判明しておりません。村よりの手紙ではゴブリンが出たとの事です。その詳細な情報を、村の者たちに調べろと言うのですか!? 調査をするのも我々の勤めでありましょう」


 息巻くロディを、団長と呼ばれた騎士が手で制した。


「熱くなるな。それならば今から斥候に装備を整えさせよう。ゴブリンであるならば、対ゴブリン用の専門装備も整えなければなるまいな」

「何を悠長な……。今すぐにでも動員出来る騎士たちを出陣させるべきでしょう! 今この時、この瞬間もメイルローズの村は危機に晒されているのですよ!? 専門の装備など後から輸送隊に届けさせればよいではないですか!」


 ロディは更に食い下がる。

 大きく溜め息をついた団長が、ロディに向き直った。


「ロディ、何度も言うが冷静になれ。相手はゴブリンどもだぞ。群れとなればホブゴブリンがいる可能性も高い。騎士団とて不用意に部隊を派遣すれば、思わぬ敗北を喫するかもしれん」

「早急に必要な事は勝利ではありません! 村を、領民を守る事です」

「世が見るのは勝ったか負けたかという結果だ。防衛等というものは途中経過にすぎん。聖騎士団たるもの、一度出撃すれば速やかに敵を打ち倒し、その武威を世に示さねばならんのだ」

「今我々聖騎士団が世に示しているのは、村一つ救えぬ醜態に他なりません!」

「だからこそ、完璧な準備を整え圧倒的な勝利を収めるのだ。よいかロディ。聖騎士団には勝利と栄光、そしてその先の名誉こそが相応しいのだ。泥臭い防衛戦など、村の人間にやらせておけばよい」


 騎士団長の言葉に、ロディが顔色を変え吼えた。


「勝利!? 栄光!? 名誉!? 何が、何が名誉か! 今、危急存亡の秋にある領民を見捨て、その屍の上に築く勝利になんの栄光がある! どんな名誉があるというのだ! そんな上っ面の名誉のために、騎士の本懐を忘れた己が恥ずかしく無いのか!」

「黙れ! たかが一部隊長が、口が過ぎるぞ!」


 騎士団長も立ち上がり、ロディを見据える。

 しばし睨みあった二人だが、ロディが憤然としたまま顔をそむけた。


「もういい! 私一人であろうとも先行し、村を護ります。失礼いたします!」

「待たぬかロディ! ……ええい、落ちぶれ者の遊撃隊はこれだから扱いにくい! 馬鹿な行動を起こさねば良いが……。手を打っておかねばならんかもしれんな」


 初老の騎士団長の制止を無視し、ロディは憤然と席をたち部屋を出ていった。

 身につけた鎧のぶつかり合う音が止まないほどに早足で部屋を後にすると、曲がり角を一つ曲がった所で壁に握り拳を叩きつけた。


「なんという様だ……! 聖騎士団はいつの間にこれほど落ちぶれてしまったのだ! いいや、そんな事を今嘆いても仕方がない。私だけでも、各地で騎士として戦い続けている者たちの分まで勤めを果たして見せる!」


 叩きつけた拳をもう一度強く握り締め、嘆きを心の奥へ押し込む。

 今やるべき事は現状を憂う事では無い。救いを求める領民の声に応じる事だ。

 深呼吸をした。心に何かが引っかかる。一体何か。


(メイルローズの村までは、早馬で一日もかからない距離だ。団長があれほどに討伐を避ける理由はなんだ? 準備不足? それならば今まで何度も要請が来ている間に装備は整えられたはず……。何を考えている? いや、とにかく今は動くしかない!)


 拳に力を込めて、再びロディが前へと歩み出す。

 その足が石造りの廊下の一室の前で止まった。

 木に鉄板を打ち付けた簡易なドアを開け、中に入る。先程の部屋とは比べ物にならないほどの狭い、質素な空間。そこにはいくつもの武具が壁や机に無骨に並べられている。

 ロディが入室すると、中にいた三人の鎧をまとった騎士達が同時に立ち上がった。


「ロディ隊長、団長との話し合いはいかがでしたか?」


 長い黒髪を左右にたらし、モノクルと呼ばれる片目のみの眼鏡をかけた、いかにも切れ者といった風貌の青年が、ロディに問いかけた。


「すまん、ウインチェスター。やはり無駄だった。いや、そもそも話にさえならん」

「でしょうな」


 思い出すだけでも怒気を孕みそうになる声色を抑え、出来る限り冷静にロディが答える。

 その答えを聞き、ウインチェスターと呼ばれた青年騎士は諦めたように数度頷く。奥で一人の騎士が思い切り机を叩いた。


「ふさけやがって! 領民の危機に戦力を出し惜しみする騎士団がどこにいんだよ!」

「スカサハ、その通りだ。私もそう思う」


 銀色に輝く一際大きな手甲を嵌めた、短髪の騎士が机を壊すのはこれが何度目か。

 スカサハは、大きくめり込んだ机から乱暴に腕を引き抜いた。荒々しく椅子に身を預け、腕を組んで横を向いている。


 軽装の女騎士が、その様子に小さくため息を漏らす。

 緑かがった黒い瞳をじっとロディに向ける。


「それで、隊長は?」


 短く発した声は、落ち着いている。

 いや、冷めているといったほうが正しいのかもしれない。

 ロディはその長い銀髪の奥から覗く瞳をしっかりと見据え答える。


「レイムーン、私は騎士だ」

「つまり、隊長は行くって事?」

「そうだ」

「ふふ、隊長らしいね」


 レイムーンがほほ笑む。ウインチェスターが口を挟んだ。


「しかしロディ隊長。我が騎士団において独断先行は、重大な違反行為です」

「重々承知している。しかしな、ウインチェスター。私は聖騎士団であるまえに、このアルカディア王国の一人の騎士なのだ。騎士として、我が国に日々尽くしてくれている領民たちの危機を、指を咥えてただ見ている事など出来ぬ」

「さっすが隊長! おっしゃあ! 俺も行くぜ!」


 思い切り机を蹴り倒しながら、スカサハが立ち上がる。

 今にも駆け出してしまいそうなスカサハを手で制し、ウインチェスターが続けた。


「お見事な覚悟です、隊長。微力ながら私も参りましょう」


 モノクルの奥で、ウインチェスターの瞳が光る。

 レイムーンが腕の防具を締め直している。


「駄目だ。お前たちはここに残るのだ」


 ロディの言葉に、三人が顔をしかめる。


「それはどういう事ですか、隊長?」

「隊長だけ良いカッコして、俺らは留守番っすか!?」


 机に両手をしっかりとつけ、ロディが身を乗り出した。

 二人は不服そうに眉をしかめた。

 レイムーンはじっとロディを見つめている。


「いみじくも今ウインチェスターが言った通り、これは聖騎士団に所属する騎士として、重大な命令違反である。所属する騎士団の規則に背けと、私は皆にそう命じる事は出来ない。遊撃隊は領民のため、どこにでもすぐに駆けつける部隊だ。それでも、聖騎士団に属しているというしがらみからは逃れられない」

「そんなん、知ったこっちゃないでしょう!」


 声を荒らげる部下を、ロディが窘めた。


「スカサハ、私やお前はそれでいい。だが、聖騎士団の騎士の独断は、聖騎士団全員の責任とさえなり兼ねない。いや、周囲の目にはそう映るであろう。私は聖騎士の呪縛と称号を一度切り捨て、一人の騎士としてメイルローズへ行くのだ」

「それは、そんな簡単に切り貼り出来る物ではありません。ただの除名処分となりましょう」

「ウインチェスター、私は騎士だ。騎士である自分に恥じたくはない。それならばそれでいいのだ。村を護り、聖騎士団が掲げる勝利や栄光とやらを掴んだのならば、私はまたここに戻れよう。そうでない時は、私は生きてはいまい」

「ロディ隊長はなぜそこまで?」

「私が騎士だからだ。それ以上の理由など、必要無い」


 ロディの目にも、心にも迷いは無い。

 やるべきことが今、目の前にあるのだ。

 騎士として、その任務を全うするだけであった。


「しからば。ただ騎士であるとそう仰るのであらば。このウインチェスターも一人の騎士として、ロディ隊長にお供いたしましょう」

「俺もだ、隊長! 聖騎士団なんざにこだわるつもりはねぇ!」

「ウインチェスター、スカサハ。それにレイムーン。聞いてくれ」


 ロディが全員の顔をゆっくりと見据えた。

 ここには、真の騎士がいる。本懐を忘れて体面にのみこだわるような、腐った心をもつ者は一人としていない。


「お前たちは、勇気ある騎士だ。聖騎士団遊撃隊が誇る精鋭であると私は自負し、誇っている。そのお前たちが聖騎士団に居てくれる。それで、私はようやく安心して勝手な行動が出来るのだ。お前たちが居る限り、腐りかけたこの聖騎士団が完全に腐ってしまう事は決して無いのだからな」

「ですが……」

「ウインチェスター。これは私の意地かもしれない。しかしな、お前には聖騎士団に残りやってもらいたい仕事があるのだ」

「その仕事とは?」

「今出払ってしまっている遊撃隊も含め、聖騎士団内での騎士の説得と同志の徴募だ。今の騎士団の姿を憂う騎士は多い。その者達を集め次第、メイルローズの村の傍に展開してくれ。場所はおおよそこの位置だ」


 ロディが部屋の壁に立て付けてある地図を指指した。

 アルカディア王国と書かれた場所の南方の森を、指でなぞる。

 地図をのぞき込んだウインチェスターも、地図に指を置いた。


「森を挟んで我がアルカディア王国と向かい合う位置になりますが……、どういうお考えですか?」

「ゴブリンどもの暴虐は、もう長い間メイルローズ近辺で問題になっているのだという。恐らく、何度討伐してもゴブリンを完全には討ちきれていないのだ。しかし、今回は完全に災いを根から絶ちたい」

「なるほど。ロディ隊長が正面よりゴブリンを追い払い、後方から我らが逃げる者どもを追い討つのですね」


 ウインチェスターが、地図上でアルカディア王国とメイルローズの村、そしてその間に横たわる森を指で丸く囲む。

 いくつかの位置に、軍勢を示す青いピンを刺した。


「そうだ。追い討ちで完全にゴブリンどもを討ち取るには周囲を説得する弁舌と、敵の動きを正確に読み取る機略がいる。お前にしか任せられない仕事だ。頼めるな」


 沈黙を挟んで、ウインチェスターが折れた。

 数度首を縦に動かし、甲冑の胸に手を当てて頭を下げる。


「……わかりました。そういう事であれば、私は私の与えられた場所で渾身の闘いをいたしましょう」

「それでいい、頼んだぞ」


 ウインチェスターの肩に手を置いたロディが、残った二人の騎士に語り掛ける。


「スカサハ! レイムーン! お前たちでウインチェスターをサポートしてやってくれ」

「誰かを説得とか動きを読むとか、俺にゃあ全然わかりませんよ! ウィンの手助けになりません。俺は暴れるしか脳が無い。隊長についていきます!」


 若い騎士は食い下がった。

 しかし、ロディは首を横に振り、抗議を認めない。


「スカサハ、確かにお前はなかなかに無茶をしてきたな。扱いに困った聖騎士団が、持て余したお前を遊撃隊に編入させた。だが、逆に言えばお前が出れば多少の無理が通る。聖騎士団はクビにする事も出来たお前を残した。なぜかわかるか?」

「へ? そんなのただの厄介払いですよ!」

「違う。お前の力を騎士団が認めているからだ。厄介なだけならば、騎士団から除名するさ。そうするには惜しい力をお前は持っている。その認められた力を逆手にとってウインチェスターを助けてやってくれ」

「ど、どういう事っすか!?」


 訳が分からないというように顔をしかめるスカサハに、ウインチェスターが口を挟んだ。


「いざとなれば遊撃隊だけでも独断でロディ隊長が追ったゴブリンの追撃に出なければならない。その時聖騎士団に止められれば、スカサハが先頭を切り皆を率いるのだ。上の連中は、また厄介者が勝手な事をしたか、とため息をつくだけであろう。咎めがあっても恐らくはお前にゆく。つまり、汚れ役だな」

「厄介って札も使いようってかい。ああ、くそ! わかりましたよ! その代わり隊長、絶対に戻って来てくださいよ」

「騎士として誓おう。必ず皆の前に戻る」


 腰にさした剣に手を掛け、ロディが答えた。

 もう一人の女騎士は、そんなやり取りを無視して防具を締め直し、荷物をまとめはじめている。

 無言の意思表示をする部下に、ロディが歩み寄る。


「レイムーン、お前は……」

「あたしは隊長と行く」


 ロディの言葉を遮り、レイムーンが顔をあげた。


「レイムーン、何を言うのだ。お前は弓隊を率いて」

「あたしは隊長と行く。あたしがここに所属している理由、隊長も皆も知っているよね? だから、あたしは隊長と行くわ。そこが危険だとか生きて帰れるかわかんないだとか、そんな事はあたしには関係無い。騎士とか聖騎士団とかも、知った事じゃない。あたしはあたし。騎士じゃない、自分の道を生きているの」


 レイムーンとロディの視線がぶつかる。


「ロディ隊長、レイムーンは我々騎士とは違う理で生きています。聖騎士団の教えを押し付けるのは無粋でしょう。どうか、彼女をともにお連れください」

「ウインチェスター!」

「ウィン……」


 ロディとレイムーンの声が重なる。

 二人を交互に見ながらウインチェスターが続けた。


「彼女は聖騎士団ではなく、隊長に仕えている。それは遊撃隊の誰もが知るところです。そのレイムーンに騎士団の規則で行動を制限するのもいかがなものかと思います。それに、いかに隊長とはいえ一人では余りにも危険です。メイルローズの村を護り抜くためにも、レイムーンをお連れください。弓隊は、槍隊とともに私が率いましょう」

「そうですよ、隊長! いくらなんでも一人で全部やるってのは無いですよ!」


 スカサハもウインチェスターに同意する。ロディは目を閉じた。

 今ここで、無理やりレイムーンを残しても、部隊の指揮など執りはしないだろう。それならば、下手にここで腐らせてしまうよりも、二人が言う通り連れていく事が上策なのかもしれない。

 何よりも、レイムーンは一度こうと決めたら頑なな性分だ。

 今は、時間も戦力も惜しい。


「……わかった。レイムーンは私と共にメイルローズへ行くぞ。最も厳しい戦場となる。覚悟しておけよ」


 口元だけで笑うレイムーンが荷物を担いで髪をかき上げる。


「覚悟なんて、いつでも出来ている。さあ、行こうロディ」

「レイムーン、私の事は隊長と呼べ」

「だって、除名処分を受けて一介の騎士として行くんでしょ? じゃあもう隊長では無いじゃん。隊長は一旦ウィンにでも譲ったら?」

「やれやれ、お前と話していると調子が狂う」


 苦笑いして剣を背負ったロディも装備を整える。

 軽装のレイムーンとは対照的な重厚な甲冑に身を包み、まとめた荷物の上に兜を載せた。


「よし、行くか。聖騎士団の馬ならば一日かからずに森を抜けられるだろう」

「わかった。ウィン、スカサハ、行ってくるね」

「隊長、ご武運を。レイムーン、隊長の補佐を頼んだ」

「先に大暴れしててください! 俺もすぐに加わりますから!」


 ウインチェスターとスカサハが、敬礼をして二人を見送る。

 ロディはその二人の肩に手を回し、顔を引き寄せた。

 訝しがる二人に、小声で語り掛けた。


「騎士団長は何かを隠していると私は見ている。ウィンチェスター、出来る限りそれを洗って見てくれ。スカサハ、潜入となればお前の出番だ。急ぐぞ、頼んだ」

「……必ず」


 ウィンチェスターが小さく頷く。返事は短かった。

 スカサハはすっと親指を立てて見せている。


 何か、ある。

 騎士団のすぐそばで襲われている、たった一つの村を助けない、何か。

 それはこの二人に調べて貰うより他手段がなかった。

 自分たちは、一刻も速く村を助けに行かねばならないのだ。


 四人の騎士が拳を合わせた。

 そして、二人の騎士がアルカディア王国から旅立っていく。

 目指すは、ゴブリンたちの脅威に晒されたメイルローズの村。

 義に燃える騎士とその仲間が、陽の光を浴びて颯爽と駆け出していった。


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