プロローグ
読んでくれると幸いです。今回はプロローグなのであまり物語に触れていませんが2話からは物語を展開していくのでコメントお願いします
1.剣舞と魔術 sword&magic
〜プロローグ〜
この世界は『剣』と『魔法』が存在する世界。
この世界では1年に1度剣舞や魔術を使ってお互いの力をぶつけ合う『剣舞魔術戦』略して剣魔戦が行われている。
剣魔戦では個人で戦う個人戦や2人で戦うダブルスがある。
俺は今年からこの剣魔戦に参加する。
「颯ちゃん起きてぁー遅刻だよー!」
(んーー、うるさいなー)
「ん、ん〜…なんだよ…って遅刻ぅ〜!」
颯ちゃんこと俺は風切颯太
高校2年生 。
クラスは剣舞科のA組だ。
俺は剣舞魔術特別育成高校に通っている。
この高校はこの世界で唯一の魔術生と
剣舞生が共学の高校だ。そして、自己防衛のため剣舞生は剣を、魔術生はもとから魔力があるため簡単な魔術書を持っている。
そしていま「おきてぇー!」と大声を出していたのは、
俺の妹の風切凛
高校2年生。
クラスは魔術科のB組だ。
凛も剣舞魔術特別育成高校に通っている。凛も今年から剣魔戦に参加する。
髪はショートカットで顔の輪郭は少し丸い、雰囲気はボーイッシュな感じだ。
俺と凛はよく似ている。顔の輪郭が似ていたり慌ただしいしい性格や遅刻が多い事や…まぁよく似ている。
実は俺たちは双子だ。だからよく似ているのかもしれない。
この世界で双子が産まれる確率は空に煌めく1つの星を見つけ出す確率より低いと言われている。理由は分からない…
そして、俺たちには特別な力いや、双子だからこそ使える力がある。
普通、人が持てる力は魔術か剣舞どちらかだ。
剣舞は近接攻撃で神速のように攻撃できる。しかし、範囲は狭い。そして、剣舞にはいろいろなアビリティがある。
凄まじい速さで相手の近くまで近寄るアビリティ神速、威力を一気に剣に集中し火力を高める会心アビリティなどがある。
一方魔術は遠距離攻撃で一撃の火力が凄まじく高い。その他に追尾系の魔法や相手の視界を曇らせる暗黒系の魔法などがある。
俺は剣舞の神速のアビリティをもっており凛は魔術の追尾系の魔法を使う事ができる。
俺たちは、いつでもその力を交換する事ができる。
分かりやすく言うと俺たち双子は魔術も剣舞もお互いが一緒にいれば状況によって使い分ける事ができる。
これは剣舞生や魔術生と戦う時に相性のいい力に使いわけれる。
この事が分かったのは俺たちが剣魔校に入学した初日の家を出てすぐのことだった。
「颯ちゃーん。待ってよー。」
「なんだよー。遅刻するぞ!」
その時、「いたっっ」
(なんだ?)
すると凛がこけていた。
「凛、大丈夫か?」
俺は手を貸そうと思い、手を伸ばした。
手を繋いだ瞬間何か腕がズキンッとなった。
(なんだ?…)
この時は気にはしていなかった。
俺はいつも持っている剣を振っている。これはいつでも剣舞が使えるようにするための準備運動みたいなものだ。
しかし今日は凛と手を繋いでズキンッとなってから剣舞を使おうとしても使うことができなかった。
ほっとけば治ると思い、そのまま俺は学校にいった。
学校につくと「颯太!そーた!」と
呼ばれた。
同じクラスの神崎だ。神崎とは中学から同じの仲だ。「なんだ?神崎」
「今日早速1時限目から実戦があるんだってよ。がんばろーぜ!」
「おう、がんばろうぜ!」
俺と神崎は腕を組みながら教室へいった…
ホームルームが終わり俺は剣舞実戦場にむかった。
そして実戦の時…「お前達には今から実戦をしてもらい、実力を見せてもらう!」実戦専門の教官の声が剣舞実戦場に響きわたる。
そして実戦は1対1の勝負となり、俺の番が来た。
「お願いします」お互いが挨拶をして教官の「開始っ」の合図で実戦が始まった。
俺は一気に神速を使い相手の背後まで近寄ろうとしたが、何故か神速を使えなかった。そのまま俺は体制を崩し相手に反撃をくらい負けた…
(何故!神速を使えなかったんだ!?…)その時朝の出来事を思い出した。
そして確認のため凛のいる魔術実戦場に向かい凛を呼んだ。すると凛が「颯ちゃーん、魔法が使えなかったよー!」となんでと言わんばかりの表情で言ってきた。
「本当か!?俺も剣舞が使えなかった。」俺は驚きながら言った。
その時話を聞いていた先生にこう言われた「もしかして貴方達双子なの?」
俺たちは声を合わせて「そうです!?」と言った。
「なら貴方達今日何か気になる事あった?」
(もしかして!)と思い
「今日朝、手を繋いでから剣舞が使えなくなりました。」そう先生に言った。
「ならもしかして能力転移かも…能力転移は双子や親密な関係ある者同士の身体の一部が接触した時などに起きる現象だから」
「そうなんですか?」(だったら)
俺は凛に言った。「凛、俺の剣を使ってみてくれ。」
すると凛は「えっ、剣なんて使ったことないよー」と自信ない声で言った。
「いいから使ってみて。」
「分かった。使ってみる。」
そして剣を構えた瞬間、ビューーンッと凄まじい速さで俺の前まできた。
「やっぱりな。」(ならもう一度手を繋げば元にもどるんじゃないのか?)
そう思い神速を使い唖然としている凛の手を握った。
そして剣を構えた、すると神速は使えるようになっていた。
(戻っている…)
「やっぱりな。俺たちが手を繋いだ時にその能力転移って奴が起きたんだ。だからお互い使える力が俺は魔術、凛は剣舞になって普段通りの力が使えなかったんだ。」
それを聞いた凛は「なら私達が両方の力を使える練習をして一緒にいればお互い能力転移を起こして力を変換して使うことができるってこと?」
と聞いてきた。
「そうだ。そういう事になる。」俺は確信したような雰囲気で答えた。
お互いはこの時初めて自分達には天才的な力があると知った。…
そして、この事を機にお互いはどちらの能力も使うことができるように今まで練習してきた。
そのため今ではいつでも能力転移を起こして力を変換する事ができる。
そして俺たち双子はこの天才的な能力を駆使して、ライバルたちと戦っていく…
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