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伝説のシャベル  作者: KY
25/203

2-15 モンスター観察記

遭遇したモンスターについての詳細だ。


――野犬ファング

サイズは約30~50cm、褐色の毛皮をもつ。中型犬に似ている。感覚器である宝玉はくすんだ赤色で小型。特殊能力は無い。

極めて一般的なモンスターであり5匹ほどの群れをつくり活動する、時には30匹ほどの集団を作ることもある。短いが鋭い牙を持っていて肉食性。不利を悟るとすぐに逃げ出す。小動物を主に狩っているが自身も他のモンスターに捕食されていることが多い。

装備を整えれば1番狩りやすい獲物である。どこにでも見かけ夜間に砂漠を群れで移動していることもありある意味動物性タンパクの主食となっている。


――牙付き(サーベルウルフ)

サイズは約60~90cm、黒色の毛皮をもつ。大型犬に似ているがサーベルタイガーのような大きな牙を持つ。感覚器である宝玉は赤色でやや小ぶり。特殊能力は無い。

最も最初に遭遇したモンスターであり特徴的な大きな牙と足にも鋭い爪を持つ。大体1匹で行動するが体の小さな固体は大きな固体と行動をともにしているときがある、親子と推測。小型の動物や群れからはぐれた野犬ファングを食べているようだ。その大きな牙は脅威ではあるが攻撃に使う際にはその大きさが邪魔でかなり無理して口を開かないと噛めないようだ。牙は硬質だがやや割れやすいようだ。削って槍の穂先などに利用している。そこそこ丈夫で大きな毛皮、肉、大きな牙と使用用途が多彩で便利。また、基本的に攻撃性が高く逃げることが少ない為準備がしっかりしてあればある意味1番狩りやすい。ただし大牙以外の牙も野犬に比べれば長く顎力も高く注意が必要だろう。


――蝙蝠バット

サイズは約15cm、黒褐色の毛皮をもつ。蝙蝠に似ている。感覚器である宝玉はくすんだ青色で極小さい。空を飛ぶ。

夜間にどこでも見かけるが襲われたことはないし狩っても食べられる部分が少なく骨や皮も軽くてもろく労力には見合わない。虫を口にくわえているのを見たことがある。群れは作らず1匹で行動していることが多い。わざわざ捕まえるにも大変であるし近づいても来ないため基本的に無視。


――大口ギガマウス

サイズは約2m~3m、灰色の体表を持ち毛は無い。カバに似ている。感覚器である宝玉は大きく澄んだ緑色をしている。魔法として炸裂する謎の衝撃波を放ってくる。

水深が浅く広い水場を好んで生息している。極めて大型で数匹の群れを作り活動している。魚や小動物、他のモンスターを食べているようだ。カバに似ている形だが口の中には大きく鋭い牙が多く生えている。放ってくる不可視の衝撃波は着弾すると炸裂し目標物を破壊する。衝撃波を受け破裂した野犬を食べる姿も見られた。静かに潜水しつつ水を飲みにきた小動物に接近し小さい獲物ならそのまま噛み付き、大型の獲物であれば衝撃波で倒れたところを捕食するようだ。その大きな口に挟まれれば一巻の終しまいだろうし衝撃波をまともに受ければ重傷を負うだろう。見晴らしのよい水辺に群れでいることから未だ倒せたことは無い危険なモンスターだ。


――牛角さん(ツインホーン)

サイズは約2m~2.5m、黒色の毛皮をもつ。牛に似ている。感覚器である宝玉は大きな赤色。特殊能力は無い。

水牛のような大きな2本の角が特徴、群れを作って砂漠を移動する姿が見られる。島にて植物や虫を食べる姿も見られるが、野犬も食べていた事があり雑食性と思われる。積極的に襲ってくることは無いが1度攻撃するとその固体は怒り狂い群れから離れてでも報復を行おうとする。その巨体と硬い皮はかなりの脅威となりえる。しかし得られる皮は大きく丈夫で加工しやすく肉にいたっては生でも美味しく、モンスターでは珍しく焼いても非常に美味しい。角も加工すれば牙付きよりも上等な槍が製作可能。大きな島から島へと移動しているようであり辺境には住まず遭遇したのは最近となる。


――先生(ヒトデ先生)

サイズは約数㎝~1m。様々な体色を持つ。ヒトデに似ている。感覚器である宝玉は透明。放射状に伸びた腕には小さな宝玉がついており色によって様々な魔法を使用する。

ヒトデのような形をしている、腕の数は固体により異なるが5~8本程度が多い。透明度の高い水辺に生息し、水に浮かびながら腕を動かし優雅に泳いだり緩慢に地上を這ったりする。体の中心上部に透明な感覚器を持ち。下部には細かな牙をたくさん持った口がある。棘皮動物門の「ヒトデ」とは異なり感覚器で周囲の情報を把握しより能動的に行動を行う。特質べきは腕の先端についた小さな宝玉であり橙色の宝玉周辺からは火を伴う小爆発が、緑色の宝玉からは大口の1割ほどの威力の衝撃波が、黄色の宝玉からはスタンガンのような電流が走る。体に複数の宝玉を持つ珍しいモンスターであり、魔法により水辺に来る小型の動物、モンスター、水中の魚や虫を気絶ないし行動不能にさせ覆いかぶさるように獲物を捕食する。なぜ先生と呼んでいるかは後に述べる。ただし先生がいなければこの先大変な苦労をしいられただろう。ちなみに素材としては使い難い、肉質はゴムのようで渋みが強く毛の無い角質のような表皮は硬いが脆くて剥がれ易く加工には向かない。



まだこの世界にモンスターは多種いるだろうが、大湖の島までに見かけたものはこれだけだ。牛角さんとヒトデ先生についてはその出会いと感動についてまた思い起こしたい。


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