表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説のシャベル  作者: KY
17/203

2-7 島々の影の汚話

サバイバルでティッシュやトイレットペーパーが無かったら・・・結構な恐怖だと思う。

一つ誓いを立てる。もう二度と緑のサボテンもどきは食べまい。サボテンもどきでなく腹下しとでも名付けよう。まさに名のとおり、多くは語るまい・・・とも言えない。


二日ほど続いた地獄の腹痛と下痢、しかしズボン等を膝下まで下ろした状態で襲われでもしたら動けない。


仕方なくズボンどころか下着まで脱いで槍を持って周囲を警戒していた。下半身を露にしながら槍を持つ男の姿。ほかの人間がいなくてよかった、あらぬ誤解を呼んでいただろう。



―――しかし案外開放感のあるものだ。異常であった行動も見咎められるものがいなければ誰が可笑しいと言うのか、否。誰もいまい。


もっとも急所や肌を常にさらして歩くのは単純に危険であろうが。



これだけなら単なる馬鹿話だ。だが奇しくもこの予想外の事態が大きな発見となるのだから人生万事塞翁が馬とはよく言ったものだ。



この砂漠は透明感溢れる結晶質なものでできている。歩くにもしっかり踏みしめることができむしろ島々の土よりも遥かに硬く、丈夫そうである。さて、この砂漠で用を足そうとしたらどうなるのか。


残るだろう。しかも透明感溢れる大地に囲まれ圧倒的存在感で、埋めても透けてみえることだろう、その茶色が。その存在感を想像するに恐ろしいことだ。故に今まで小は兎も角、大はほぼ必ずといっていいほど島々でしてきて、しっかりと埋めてきていたのだ。



だが今回はそうもいってられなかった。体調を崩しており臭いを撒き散らすのだ、島にいては弱っています襲うなら今です、とでも言っているようなもの。


仕方なく苦しみに耐えつつ僅かばかりの物資を集めて島よりはなれた砂漠で体調の回復を待つこととした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ