表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ネクロポリス

作者: だんぞう

 恋人どころか友達も家族も居ない僕が作り出した一つのプログラム。一万語のツイートがあれば、その人の会話の癖や興味の方向、好き嫌いなどを仮想し、まるでその人自身がそこでつぶやいているように「再生」できるというもの。

 

 早速、僕自身のツイートを読込ませてみる……すごい。僕みたいにつぶやく!

 僕が死に、僕の言葉だけがネットに遺る未来では、つぶやいた言霊が僕の移し身。僕がこの世を去っても、電脳世界の片隅でこいつは僕を演じ続ける!

 

 もう一つ機能をつけた。一万語以上つぶやいていて、そして一年以上つぶやいていないアカウントを検索する。「その人」が仮想出来れば、パスワードを当てられるものもある。そうやって乗っ取ったアカウントをも「再生」するのだ。

 言霊の中に生きている僕らのかけらを、こいつは拾い上げてまわる。本当の主に立ち去られたアカウントの中に遺る言霊たちを集め、何人もの命を「再生」してゆくこいつは、さながら死者を甦らせるネクロマンサーみたいだな。

 いずれ、そうやってネットの中に「造られた僕」と、他の「造られた誰か」が、恋をしたりするのだろうか。

 僕は死後の未来のささやかな楽しみとして、「愛している」という言葉をそっとツイートした。

 

 その「愛している」という言葉が、プログラムによりいきなり削除された。「僕」らしくないってこと……か? そうだな。見事だ。完璧なプログラムだ。僕は笑いながら、泣きながら、拍手をした。

 

 君のフォローする人は、君のフォロワーは、本当に生きているかい?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ