I promise you that I dedicate everlasting revenge
長らくご無沙汰致しました。
なんせ受験生ですので←言い訳
「七尾、マジで帰れ。そして二度と俺の視界に入るな。」
「ななおは、ななおはざくろさまと一緒がいいですぅうううう!!!!」
キモイ。
この一言につきる。
なんだかんだで仲の良い主従に溜め息を吐いたレミリアは、この部屋の持ち主の元へと歩み寄った。
司令官の瞳は酷く疲れたように濁っていて…まぁ、七尾があんなだから仕方がないのだが。
「レグ司令官。」
「..あぁ、レミリアか。資料は持って来てくれた?」
「はい。あの、すぐ傍の廊下で落としてしまったので、えと、少し汚いかもしれないのですが…」
「や、良いんだ。運んでくれてありがとうね、レミリア。」
「___っは、はい!!」
レミリアは、微笑んだ司令官に礼をとると、慌ただしげに部屋を出て行ってしまった。
ふぅ、と溜め息をつく司令官。どうやら聖架教団には美形が集うらしい
金髪碧眼、甘いマスクを持つ司令官は、どんなに憂鬱そうにしていてもその美しさを霞ませない
むしろもっと色気を醸し出しているように見える。
が、やはりちょっとずつイライラが溜まって来たのか
帽子を深くかぶると、口を開いた
「ちょっと、君。そろそろその鬱陶しい行為やめてくれないかな。」
「..んぁ、久しぶり~レグ。ごめんな?部屋散らかしちゃってさぁー」
へらりと笑いながら謝る柘榴。
その手には、抱き着いて来た七尾の細い首があった。
若干青紫に染まっている七尾の顔は、この際無視だ。見ちゃダメ絶対。
「全然良いよ柘榴。悪霊君が来なかったらこんな事なってなかったし、悪いのは彼だしね」
「っ、ざくろさ...ななお、治しますっ!!!部屋、治しますからぁ...」
「自分のケツ拭くぐらい当たり前だろうが。あと、そのうざい喋り方もついでに治せ」
「ふぁい...わかりまs「柘榴ー、久々に料理長が帰って来てるんだよ。一緒に彼のケーキ食べに行こう?」
「いいねぇー。丁度甘いの食べたかったんだ。(ニコッ」
あははははー...__...うふふふー...._________....ぱたん。
部屋に残された七尾が、1人寂しく部屋を元通りにした後に、ちょっとした呪いを部屋の片隅にかけておいたのは、
七尾と、その主である柘榴しかしらない。
(あ、何か仕掛けやがったなアイツ……。まぁいっかぁ、面白そうだしー!)
柘榴の性格にも、少々問題がありそうだ。
キィイ……。
薄暗い部屋の中。
2つの人型の姿が、うっすらと霞んで現れる。
部屋は簡素で、就寝用のベッドと報告書を書く為のデスク、クローゼットと小さな冷蔵庫のみだ。
無駄に広々とした部屋は、一層寂しさを増す。
「柘榴様...そんなに嘆かないで下さいませ。私が、私がおります故。」
「七尾...俺は嘆いてなんか無いよ、だから安心して帰れって。」
「しかしっ...承知致しました。_..ですが、必ず、必ずや私が貴女様の憂いを晴らしてみせます」
「...七尾、ありがとな。」
そう言って柘榴が微笑むと、窓から射し込む月明かりに照らされた人物が目を細めた
それは、七尾がそっくり大きくなった姿で。
名残惜しそうに柘榴を見つめた七尾は、姿を闇に溶かして消え去った。
暫く微笑んでいた柘榴は、七尾の気配が完全に無くなると、螺子が抜けたようにどさりとベッドに倒れ込んだ。
その瞳には、憎悪と怒りがめちゃくちゃに塗りたくられていて、本来の静かな目を忘れていた。
「…絶対私、泣かないよ。…鈴」
小さな呟きを聞いたのは、窓から見える赤い満月だけ…______。
あぁ駄文。
修正は発見次第、かましにいきます。