番外編・春原白兎の幸せな日々
白兎の出番が少ないと言われたので書いてみました。
感想をくれればある程度反映させますよー。
白兎です。今回は私の主観で話が進んでいくそうです。……え、えと……頑張ります!
「ああ、頑張れ」
ありがとっ!
朝になって目を覚ます。でも私はあんまり寝起きは良くないから、つい二度寝の体勢に入っちゃう。
……うぅ……お布団から出たくないよぉ………。
もぞもぞしながら三十分。気が付くともう目覚ましは6時二十分を差していた。
……おふろ……はいんなきゃ……。
ずりりっと脱皮するみたいにお布団から出て、着替えを持ってお風呂に行く。
……お風呂の描写は無いよ? ごめんね?
……ふぅ、さっぱり。
このあとはすぐ朝ごはんを食べて、学校に行く準備をする。たまに食べながら行くこともあるけど、瑠璃に怒られてからあんまりやってない。
八時ぐらいに学校に到着。丁度来たばかりだと思われる瑠璃におはようを言いに行く。
「おはよっ!」
「ああ、おはよう、白兎」
瑠璃はそう言ってすぐに本に目を落とすけど、ちゃんと私の事を気にしてくれている事を知っている。
だから私は瑠璃ににっこりと笑顔を返す。
……うん。今日も良い一日になりそう!
チャイムと一緒に先生が入ってくる。
「……出席、取る。明石」
「はい!」
先生はあんまり無駄なことを喋らないことで有名らしい。名前は……たしか高中彼方先生。なんかすっごく覚えにくい。
「春原」
あ、私の番だ。
「はい!」
私は元気よく答える。
「古鐘」
「はい」
瑠璃も返事をするけど、本から視線は上げない。
……いいのかな?
お昼休み。私は瑠璃の膝の上に座ってご飯を食べる。
「白兎と古鐘さんって、仲いいよねー」
とは友達の言。ほんとの事だけどね。
「そうだよ。ね、瑠璃?」
「そうだな。……だが、いきなり振り向くな。髪が当たる」
「あ、ごめん」
そしてご飯の後にはこれもまたいつもの事だけど、瑠璃に膝枕をしてもらう。
ん~♪ 瑠璃の太股やーらかい♪
……ちょっと撫でてm
「白兎」
瑠璃がそう言った瞬間に私の頭を撫でていた手に力が入って……痛いいたいいたいいたいぃぃぃっ!?
ギリギリと私の頭を締め付けてから瑠璃の力が緩んで……
「撫でるなよ?」
「……ハイ…………」
私は首を縦に振ることしかできなかった。
……くすん。
放課後に私がやることは、本を読むか瑠璃達と遊ぶか、大穴で瑠璃に勉強を教えてもらっている。
……大抵は瑠璃と遊んでるけどね。
今は瑠璃だけじゃなくって皆で遊んでる。
「はいフラッシュ!」
「ツーペア」
「ふふん、フルハウス!」
……皆すごいなぁ(←ワンペアだった白兎)。
……あれ、瑠璃は?
「ロイヤルストレートフラッシュ」
「「「「またぁ!!?」」」」
な、何回目だっけ……?
えーと、1、2、3、4、5、……十二回目……?
「ラッキー仮面だ……」
「またラッキー仮面が来た……」
うん凄い運だよね。だって瑠璃、一人だけカードに触ってないし。
……信じられる? これ配ったままの形なんだよ?
……もしかして瑠璃って守護霊とか憑いてるんじゃ…………
『この者のせいだ。……見えるか?』
……そう言えば憑いてたね。守護霊かどうかは知らないけど、何か。
皆が帰る時間になって、瑠璃ともお別れ。まあ、また明日になれば学校で会えるんだけど。
「またね」
私が言うと皆が同じように、「またね」と返してくれる。
瑠璃はそのついでに私の頭を撫でていくけど、私はそんな瑠璃が大好きだ。
だから私は今日も元気に笑って言う。
「また明日ね、瑠璃」
「ああ、また明日」
お風呂に入って体も髪もきれいに洗う。私は結構長風呂だから、ゆっくり入ると丁度夜ご飯の時間。
……うん、おいしい♪
お母さんとお父さんと一緒に食べるとすごくおいしい。
……ごちそうさま!
食べ終わったら歯をみがいてすぐに布団に入る。
……うーん、ちょっとだけ瑠璃の臭いがするかな?
……すぅ、と大きく息を吸い込んでから、ゆっくりと吐き出す。
……おやすみなさい。
春原白兎のとある平和な一日
……どうかな? 頑張ってみたんだけど……。
私が不安そうに聞くと、瑠璃は私を優しく撫でながら言ってくれた。
「よくやった」
……はぁ、よかったぁ…………。