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今回は短いです
フルカネルリだ。さて、三度目の異世界旅行となるのだが、ここで一つ質問がある。
レベル制ゲームと聞いて、一番始めに想像する物はなんだ?
《ボクはドラ食エかナー? 勇者一人で魔王を倒したあの感動は忘れられないヨー……》
『……そうねぇ………アー食ザラッドⅡ、かしらねぇ………ちょこちゃんはぁ……可愛かったわねぇ………♪』
そうか。
まあ、なぜこのようなことを聞いたかと言えば……次に行く異世界がそう言った世界だからだ。
ただ、レベル制とは言っても一人一人レベルの最高値は違い、レベル30で止まるものもいれば100になってもまだ上がる者もいる。ゲームのように一定ではない。
そしてその世界にはスキルポイントやステータス画面等が一般化しており、本人が見たいと思えば簡単に出せ、さらに他人には見せようとしない限り見えないらしい。
……実に便利な仕様だな。どうやっているんだ? その世界に生まれた瞬間に世界が出生登録でもしているのか?
《それかなり近いヨー。大体そんな感じサー》
そうか。
ところで、私のレベルはどこからなんだ? 1か? それとももっと高いのか?
《どっちがいイー?》
1の方が良いな。あまり遊んだことはないが、レベルは低い方が次のレベルに上がりやすいと聞いたからな。
《じゃあそうしておくヨー》
助かる。
…………さて、準備は良いか?
服は三組持った。白衣も着れるのを十二着持った。
《白衣だけ多くなイー?》
何を言っているんだ。研究時に着る六着と、予備の三着。それに外出用と戦闘用と正装の三着。本来なら研究用の予備は十二、外出用の予備を一、正装用の予備を一、戦闘用の予備を三。それぞれ持っていきたいのだが、この世界で作るのは疲れるからこれしか用意していないんだ。
《正装まで白衣なんダー?》
科学者の正装と言えば白衣だろう。私はそう思っている。
……それと、頑丈を通り越して最早堅固な双振りの大型ナイフと、あまり使われていない大型の拳銃(銃剣付き)。私の魔力や霊力等を固めた石と、最近作ったばかりの薬をいくつか。
科学と魔法と妖術とその他諸々を掛け合わせて出来上がったそれらすべてをポケットに入れ、旅の支度はできた。
……今回はどんな出発だ?
《こんなだヨー》
足元にいきなりトランポリンが現れた。とりあえず跳んでみたが、三回目で凄まじい勢いで上空に弾き飛ばされた。
天井にぶつかると思ったがそんなことはなく、私は異世界の青空の下で上昇を続けていた。
…………Hello. Another World.
異界旅行、三回目。