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2-1

小学生編第一話

短いです。


それと途中で異世界編に跳びますが、ちゃんと帰ってくる予定です。



予定は未定にして決定に非ず。どっかの誰かさんが言ってたような気がする。

 

フルカネルリだ。今日は小学校の入学式、スーツ姿の私は浮いているようだが私は特に気にしない。何故なら私は私で他は他だからだ。

《フルカネルリらしいネー》

今言ったが私だからな。


小学校の入学式なのだが、どうやら私が思っていたものよりずっと簡単なものであるようだ。

ただ、歌詞カードを渡されて校歌を歌うときに、曲や音程等がわからずに少々苦労した。

まあ二番からはちゃんと歌えていたがな。やはり神位共通言語は習っていて損はない。

《ピンポーン、これはフルカネルリの場合だヨー。普通の人には当てはまらないヨー。具体的には頭が‘ぱんっ!’ってなることがあるヨー。習うんなら止めないけど気を付けなヨー》

ああ、そういえばそうだったな。気を付けろ。

《……しくしく、悲しいナー。ツッコミの無いボケなんてさむい上に空気の読めない親父ギャグにも劣るヨー》

そうなのか?

《そうなんだヨー》

そうなのか。

……ところで、あれはなんとかならないか?

《ん? どれどレー?》

あれだ、あれ。具体的に言うと、一番後ろのところで残像が見えるほどの速度で手を振っている母と、シャッターが擦りきれるのではないかという速度で写真を撮り続けている父のことだ。

《…うっわぁ……》

まったく、さっきから眩しくてしかたがない。

《そこなノー!?》

 ? それ以外に……ああ、他の人の迷惑になるな。

《考え直してそレー!?》

うむ、それぐらいだろう。

……おお、ようやく終わりか。

《………はぁ。うん、そうだネー》

やれやれ、帰るとするか。






いやぁ、ツッコミ疲れたヨー。まさかたった一時間にこんなにツッコミすることになるなんてネー。

まず最初につっこんだのは学校の花壇。

……なんで生えてる草がハエトリソウとかウツボカズラとかそんなんばっかりなのサー!

それから校庭を見ると、何故か三角錘が。

危なすぎでショー!

水道の蛇口を捻ると、たまに「てけりり」って鳴く半液状のやつが出てきて目が合うと急いで逆流していくんダー。

……なんでキミがそんなとこにいるのサー!? こっちに来るときちゃんと税関抜けたノー!? と言うか許可証あったら人型のはずだよネー!? 無断なノー!?

その他にも開会の挨拶の時に、「これから第○●◆▼□×回」って感じで始まった時とかネー。

……この学校何年前からあるノー!? 桁多いよ桁ガー!?

しかもその挨拶してるのクトちゃんだったシー。

……なにやってんのサー!? クトゥグアも止めろヨー!? クトちゃんいつも貧血ぎみなんだからサー!?

その上やっぱりクトちゃんが倒れた時に真っ先に来たのはクトゥグアだったシー。

……だからこんなことになる前に止めろって昔から何度も言ってるだロー! このヘタレ系天然シスコンメー!!

ちなみにこの後にクトゥグアが「誰がヘタレ系天然シスコンだゴルァァアアッ!」って叫んでたナー。

……思わずボクもつい色々と叫んでフルカネルリに「五月蝿い、なにもない空間で時計の音を聞き続けて発狂して死ね」って言われちゃったシー。

しっぱいしっぱい、気を付けヨー。


  かなりの突っ込みスキルを持つナイアのある日のこと~再会編~

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