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異世界編 2-79

 

空を飛んで、魔法で爆撃。それを何度も繰り返す。

アルシフスとの契約を終わらせて、魔王の住む土の大陸の周囲に張られた結界を破壊してからの行動はそればかり。

魔力が切れそうになったら隠れて休み、回復したらまた行く。

私が地上への攻撃役で、ディオさんが対空攻撃や飛んで来る魔物を撃墜する役。ウルシフィは逃走と隠れる役。役割分担は大切です。


……ところで、今までの大陸はそこにいた精霊王の属性と大陸についた名前が一致していなかったのに、何で土の大陸だけ一致しているんでしょうか?


『ああ、ある時魔王は外の大陸に進行したんだけど、その時に手酷くやられたみたいでね。それから情報を重視していた結果、自分達の大陸にアルシフスが居るってことに気が付いて、その時に色々あって名前を決めたらしいよ? 私はここの中の事は結界のお陰で話し半分にしか聞けなかったけど、アルシフスは結界が無い地中で繋がってるからわかったみたい』


へぇ、そうなんですか?


…………あれ? ってことは……別に結界を破らなくっても穴を掘っていけば普通に入れたんじゃ?



『    あ    』



……まあ、やっちゃったものは仕方がないですけどね。力もつきましたし、経験も積めたと言うことにしておきましょう。

……お仕置きは、無しです。


『ある意味だとそれが私に対する一番のお仕置きだよね? お仕置きしてほしい私にお仕置きしないなんて凄く酷いお仕置きだよ? まあ、ナギ殿がそう言うんだったらお仕置き無しでもある意味ご褒美だし、構わないと言えば構わないんだけどさ』


だったらいいじゃないですか。お仕置きしないことがお仕置きです。はい、この話はおしまい。




「ここの神様……アリバシーヤでしたっけ? 何を考えて魔族という存在を作ったんでしょうか? 素直に人間だけにしておけばこんな苦労をしなくて済んだのに」

「なにも考えていなかったのだろう。夢見る少年と同じような思考回路をしているのではないか?」


つまりそれって廚二……いえ。何でもないですよ?


……そっか、神様にもそういう時代はあるんだなぁ………。


……黒歴史が今自分の首を絞めてきてますけど。それをやめさせるために関係のない他人の力を借りちゃってますけど。自分の黒歴史の後始末くらい自分でやってほしいです。全くもう、情けない神様ですね。


「無情の神だ。情け無いという意味で」

「駄目神なんですね。文字通り」

『こら、いくら本当のことでアリバっさんが情けなくて昔フルリさんにぼこぼこにされて力も信仰も奪い取られてお情けで信仰だけ返してもらったはいいけれどその時にはもう既にフルリさんの住んでいるところで新しい神様が生まれていて信仰自体の量が減っちゃって今ではもうフルリさんどころかフルリさんの家の近くに棲んでいるとっても強い獣にすら勝てない程度の力しか持てなくなってるとは言え、それは言い過ぎだと思うよ?』


ウルシフィには言われたくないです。欠片も容赦が………少しはありましたね。罵倒ではなく事実を言っているだけなので。


……けれど、やっぱり少し気分が悪いですね。敵対してるとはいえ、意思があって言葉が通じる相手を殺すなんて。

今さらといえば今さらなんですけど。






グライダーは使わずに、空を飛びながら地上を攻撃する。翼がある者は私達に向かって飛んできたり、魔術や魔法を使ってきたりするが、私が全て撃ち落とす。

悪いとは思うが、加減はしない。私達も死にたくは無いのでな。


「【炎よ!風よ!集いて逆巻き、焼き払え】!」

「……ふむ、こんなものか。【凍てつく風】」


ナギ殿は大威力・広範囲の魔術で地上にいる軍を焼き、私は氷と風を混ぜた魔法で翼を持つ魔族の翼を凍らせて地に落とす。

……もしかしたら、この魔族達には私達こそが悪魔に見えているかもしれないな。特に、戦う力を持たない者には。


まあ、私達を恨まず、原因を作ったアリバシーヤと救世主としてナギ殿を呼び出したランドリートを恨んでくれ。




快進撃は続き、軍も戦艦も壊滅状態。後は魔王の城を残すだけとなった。


「……ディオさん。この戦いが終わったら、ディオさんに伝えたいことがあります」

「……確か、そういう発言のことを死亡フラグ等と言うのではなかったか?」


母さんが昔そう言っていたのを聞いたことがある。

あと、大技を当てた後に、やったか? は相手の生存フラグ、そして苦闘フラグだそうだ。

なんの事かはわからなかったが、使わない方がいいだろう。


「…………ディオさんのそういう知識は、いったいどこから来るんですか?」


ナギ殿が、抜いた長剣に風と炎を圧縮して作った光を纏わせながら苦笑する。


「わかっているだろうに。母さんからだ」


私も同じように、風と炎を圧縮して太陽のような光を作り上げる。


「……あはは。やっぱりですか。流石フルリさんですね」

「ああ。母さんだからな。仕方がない」

『フルリさんだもんね。まったく、本当に二人とも理不尽に成長したね? 私も全力で世界中の空気をこの場所に集めてサポートしてるから二人のことは言えないんだけど。じゃあ、頑張ってね、御主人様』


……やれやれ。涙をこらえながら言われてしまっては、頑張るしかなかろうよ。


「……頑張りましょう。ディオさん」

「……そうだな。ナギ殿」


まずは景気付けに、魔王の城にこの二発を撃ち込んでからだがな。


「【風よ!風よ!風よ!炎よ!炎よ!炎よ!集いて、消し飛ばせ】っ!!」

「……よし、できた。【炎天】!」


私達の作った熱量の塊は、お互いに解け合い絡み合いながら更に熱量を上げ、魔王の城に到達して、爆発を起こした。


さあ、戦闘開始だ!





  ディオ、ナギ、人間失格コンビの魔界蹂躙。




『おや? なんだかそういう名前でゲームでも出したら売れたりしないかな? ただひたすらに力を求めて世界中を旅しながら邪魔するものを力尽くで蹂躙していく。ちょっとミスると大変なことになるかもだけど、最後はずっと一緒に戦い続けたコンビと結ばれるハッピーエンド、ペット付き。…………イケる!』




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