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最近気がついたこと。感想がないと意外と寂しい。

……と、言うわけで是非とも感想を下さい。






あ、それと三万アクセスになったらまたなんか書きます。


 

フルカネルリだ。明けましておめでとう。

《オメデトー!》

頭の片隅でナイアがクラッカーを鳴らしたらしく、パーン!という大きな音がした。頭がくらくらする。

《あ、ごめんネー》

……いや、いい。


さて、年が明けたわけなのだが、その日私が起きたのは実は朝の五時半頃だったりする。

無論前日もいつもと同じ時間に眠り、そして今朝もいつもと同じ時間に起きた。

理由については至極簡単で、私がそのような祝い事にあまり興味がなかったりするだけだ。

《フルカネルリはそんなことよりも知識を増やす方が好きだもんネー》

ああ、そうだな。その通りだよナイア。

だが母はそうではないらしく、私をつれて神社に行こうとしている。

………仕方ない。行くとしようか。

だが着物は却下だ。

「えーっ!」

「だって嫌なものは嫌なんだ」

「……似合ってるのに………」

実はそれはそれで嫌になる原因の一つであったりするのだが、それを言ってもなにも変わらないだろうし黙秘する。

「………どーしてもイヤ?」

「嫌だ」

「………しょうがないなぁ。上に何か着てから一緒に行こ?」

それならば私に拒否する理由はあんまりない。

《あんまりなノー!?》

あんまりだがなにか問題があるか?

ちなみにあるとすれば私の趣味の時間が減ることぐらいか。

《あレー? フルカネルリってそんな趣味って言えるような趣味持ってたっケー?》

……ナイア。お前は私をなんだと思っているんだ。私にだって趣味の三つや四つぐらい持っているさ。

まずは思考実験。

《ごめん一個目からなんかおかしいヨー!?》

気のせいだそうに決まっている。

《気のせいじゃないってバー!》

知らんな。

そして学習。最近はさらに効率が良くなり、物体を見ただけでその物体の用途が理解できるほどになった。神位共通言語は覚えれば覚えるほどにさらにその先が、さらに長く、さらに遠くが見えて行く素晴らしい学問だ。

しかもそれがあらゆる部門に共通して役に立つのだからさらに素晴らしい。

《どうしようフルカネルリがなんか解析の魔眼モドキを自力で手にいれちゃってるヨー!?》

解析の魔眼? なんだそれは?

《……あー、うん、フルカネルリが小学生になったらキミにあげようと思ってたうちのひとつだヨー。ものを見るとそれが何て言う名前でどんな力を持っていてどの程度の性能があるのかや、既に完成されたモノならどんな風に使うかを理解できる範囲で理解できるようになる魔法の眼だヨー。それだけじゃなくて石とかに何がどのくらいの割合でどんな感じに混ざってるかも慣れればわかるようになるけどネー》

……つまり、その魔眼があるとそのものが理解できるわけだな?

《そうだヨー》

………それはすごいな。

ただ心配なのは、そこまで情報量が増えると頭が痛くなりそうだと言うことだ。

《まあ、神位共通言語で慣らしてなければ痛みで発狂してそれ以上の痛みで壊れたまま正気に戻ってを何十回と繰り返してもしょうがないぐらいには痛いかナー?》

おお、習っていて良かった神位共通言語。まさかこんなところでも活躍するとは、思ってもみなかった。

《………またスルー? またスルーするノー? ボケ殺しの二つ名がここまで似合う奴なんてクソ真面目のアブホース以来だヨー》

そうなのか?

《そうだヨー》

なるほど、そうなのか。

で、三つめだが、父に無理を言って一日に二時間だけ貸してもらえるようになったったパソコンで色々な所をまわってみることだ。所謂ネットサーフィンというものだな。

《……あ、あれ?》

 ? どうした?

《…………フルカネルリなのに、普通だ……》

五月蝿い、耳の穴から水銀を注がれて鼓膜を破られ蝸牛を潰され脳まで壊されて死ね。

《何処の水銀旅団!?》

別に私は水銀旅団などというところに加盟した覚えはないが?

まあ、そんなところだ。

《……うん、とりあえずフルカネルリにも普通なところがあったんだネー》

勿論だ。






そんな話をした日の夜のこと。ナイアはふと気になってフルカネルリがいつも見ているページを見てみることにした。

「……えー、と……ここをこうして………こうかナー?」

ナイアがパソコンを弄ると、とある画面がナイアの使うパソコンの画面に映った。

「いよっし!さてと。フルカネルリはいつもどんなとこを見てるのかナー?」

画面に映ったそこにかいてある言葉はほぼすべてが英語だったが、神位共通言語をマスターしているナイアにとっては母国語と同じ。あっという間にかかれていることを理解した。

そしてそのページとは…………

「……フルカネルリ。キミはいったいどうやってあんなちゃちいパソコンで、しかも物理的に繋がりを断たれてる所にバレないようにアクセスしたのかナー?」

……そう、外とは完全に断たれているはずの、とある国の違法な科学研究施設だった。

しかもそこのデータを片っ端から閲覧しているというのに、その行動は全く知られていないようだった。

「……やっぱりキミは普通じゃなかったネー」

ナイアは真っ暗な中で、ポツリと呟いた。



  自分も出来ている時点でフルカネルリの事をどうこう言える立場ではないことに全く気づかないナイアのある日の夜遅く。



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