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どうして

作者: 夏ノ花/Nobana
掲載日:2026/01/15

私は電車に揺られて都会の喧騒から程遠い街へと降り立った

そこでとある本屋さんに立ち寄る

帽子を目深に被り、マスクをしている

なにか目的の本があるわけではない私はその本屋さんをぐるっと見て回る

そしてかわいらしいPOPがたくさんつけられている棚の前に立ち、眺める

『物語好きに届ける物語たち』と銘打たれていた

それをしばらく眺める


「何かお探しですか」

後ろからそっと話しかけられる

「自分の何かを変えてくれるような本を探しに来ました」

私は呟いた

店員さんは私の横に立つ

「この棚、僕が作ったんです」

「へぇ〜そうなんですね。あのうさぎさんとかかわいいですね」

私は大きいうさぎさんが飛び跳ねているイラストのPOPを指差す

「ありがとうございます。『しろいうさぎとくろいうさぎ』って知ってますか」

「いや、初めて聞きました」

「心温まる物語なんです」

「ゴーンゴーン」

大きい鐘の音が鳴った

私はびっくりした

「この街では1日に3回鐘の音が鳴るんです」

「あぁそうだったんですね」

鐘の音が鳴り終わると静寂が訪れる

その静寂がこの本屋さんの中を落ち着く雰囲気へと変貌させていた

この店内と外の世界とでは時間の流れ方が違う気がした

そう思わせるほどに私は今落ち着いていた

今日私はどうしてここに来たのかが今わかった

この場所に巡り合うためだったのだ

「お探しのものは見つかりましたか」

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