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暇人が神様と格闘する
彼はベッドの上に寝そべると足をばたつかせた。今頃、同年代は仕事に恋愛に忙しいんだろうか。時計の針をみると、電源を消した後から10分も経ってない。
何か楽しいことはないかと想像してみるが、暇の苦痛が襲いかかるばかりだった。
そういえば学校の授業の時がこんな感じだったな、と彼の弱いおつむは小学生の記憶を辿りはじめた。
夏のプールは最高だった。あれ以上の楽しみは人生で二度と味わえないだろう。
あんな感じでずっと時間が過ぎてくれたら、そんなことを彼は考えて切なくなってきた。
窓の外は少し寂しい秋空が、鬱陶しく青々と輝いているのだろう。
こんな残酷な仕打ちをする神様は、きっと相当な暇人だ。彼と神様の共通点を発見して、それも何だか違うなと思い直した。
枕に顔を押し付けて息を止めてみた。すぐに苦しくなった彼は、人生を簡単に終わらせられたらいいのにと神様を呪った。




