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テレビの奴を憎みたい
ラスタは彼を認めたくない。
まるで自分が人生の負け犬になったように感じるから。
そんな彼が辿る運命には何が待ち受けているのか?
ラスタは思う。もっと苦しめ。
苦しんで自分を変えろ。
そんなライオンが子を崖から突き落とす思いで書いた作品。
どうぞお楽しみ下さい
なんせテレビが面白くてたまらない。
彼は小さい頃から大好きだったテレビを自室でみていた。年齢は28。平日の午後、テレビをみてバカ笑いをしている彼はもちろん無職。
大学は途中で行かなくなった。勉強なんかちっとも面白くなかった。
なんて平和な日々だろう。このまま人生が何事もなく終われば万々歳だ。彼はテレビをみながらそんなことを考えていた。
時計の針は午後2時を回ったところだ。毎日楽しみにしているワイドショーが終わり、彼はリモコンを手にしてザッピングをはじめた。
お笑い芸人が液晶画面のなかで騒いでいる。ニュースキャスターが深刻な顔で呟いている場面もあった。
だんだんと彼の心はイラついてきた。
お気に入りの番組が終わった後は、いつもこうなる。彼は電源ボタンを押してテレビを消した。




