第三話 幼馴染のお姉さん
翌日
(眠すぎて気持ちわりい)
なぜ眠いかというと昨日徹夜でアニメを見ていたからだ。
俺は右手で目をこすりながら教室に向かって歩いていた。
「どうした公平、顔死んでんぞ~」
俺の左肩に手を置いて陽太がしゃべりかけてきた。
「昨日ちょっと徹夜でアニメ見てた」
「おぉ、アニメか~、そんで今何見てんだ?」
「5等分の婚約者」
「まじ!俺も最近見たけど、あれめちゃめちゃ面白いよな」
こいつも俺と同じアニオタだからいつもこういう感じでアニメについてよく語る。
そんな話している間に教室に着いた。
俺は席に座って朝のショートホームルームが始まるまでスマホをいじっていた。
「公平ってあいりの事好きなの~?」
白瀬唯がしゃべりかけてきた。こいつも陽太と同じ幼馴染で、俺の唯一の女友達だ。顔も可愛くて俺みたいな陰キャにも優しくしゃべりかけてくれる性格の持ち主だ。おまけに学校の成績もいい。当然ながら男子からめちゃめちゃモテる。
「そんなわけないだろ。まずなんでそういう考えに至ったんだ?」
「ほら~最近あいりの事よく目で追ってるから」
自覚はないがどうやら俺はあいりの事を最近目で追ってしまっているみたいだ。
好きでも気になってもないからそんなことしないと思うけど。いや、気にはなってる?いや、ないない。
「仮に目で追っていたとしても好きではないぞ」
「そっか、公平が女の子を目で追っている所見たことないからもしかしたら好きなのかなって思ったけど勘違いかぁ~」
「あぁ、勘違いだ」
「お姉さん残念だよ~」
そういいながらも唯はなぜか嬉しそうだった。
「てか、そのお姉さんキャラやめてくれ」
「え~いいじゃん~」
唯は小さいころからよくお姉さんキャラをしだす。なぜお姉さんキャラをするのかは俺も知らない。まあそんなことはいい。
とりあえず唯の誤解を解けたからいいとしよう。
そんな考えをしている間に先生が教室に入ってきた。
「起立」
「礼」
こうして朝のショートホームルームが始まり授業が始まった。
読んでいただき大変うれしく思います。
これからも頑張って書いていきたいと思うので、面白かったら☆☆☆☆☆の評価の方をよろしくお願いします!