調べ学習のようなもの
穿頭術の効果
穿頭術(トレパネーションとも)とは、頭蓋骨に穴を空ける民間療法の一種である。現代においては脳神経外科の手術の際にも用いられるが、こちらは術後穴を塞ぐのに対し(医師によっては塞がない場合がある)、前者は穴を塞がない。
穿頭術はおよそ8000年前から存在する、現在知られている限り最も古い外科手術であり、古来では空けた穴から霊的なものを追い出すという神秘主義的な考えに基づいて行われてきた。近現代においては、1960年代に最初のムーブメントが起こった。その要因はサイケデリック・ドラッグの流行にあり、この延長上で頭に穴を空けることで「意識の覚醒」を求めたのが興りである。この「意識の覚醒」の根拠として提唱されたのが、頭蓋骨内の圧を低くすることで脳の血流量を増やすという脳内血流量増大仮説で、この説を提唱したバート・フーゲス氏の下にジョン・レノンが穿頭術を求め訪れたと言う話もある。
脳内血流量増大仮説には医学的根拠は無く、多くの医師からは否定的に見られている。脳神経外科の治療の際にも穴を塞がないことがある点、施術後の体感の差があまりにも大きいことから、私個人としてはある種のプラシーボ効果のようなものだと考えている。しかし、この穿頭術こそが脳神経外科の出発点であるとの意見もあり、これに関しては多くの医師が一様に同意している。
参考文献
山本英夫『ホムンクルス』の題材となったトレパネーション、その歴史に迫る映画『ア・ホール・イン・ザ・ヘッド』
http://www.webdice.jp/dice/detail/3143/
頭蓋骨に「穴」を開ける「トレパネーション」とやらが人生を楽しくするカギになる!?
https://www.machikado-creative.jp/introduction/25316/2/
011 はじめてのオペ⑧ 硬膜と血腫外膜を切開
https://nougekanow.com/archives/1032750556.html
頭蓋穿孔 - 「トレパネーション」は第三の眼を開くか
http://x51.org/x/04/12/1035.php
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
心理学の講義にレポートとして提出したもの。
書いているときに薄々思ったが、最早調べ学習。ただ、字数の都合でこれ以上は何ともし難かかった。