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あの日々がこうであったなら  作者: 巡りめぐる
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部活と……出会い?

正確には初日の時点で会ってはいるのですが、明確に意識したのはこの時でした。

 二日目。今日はこれから部活紹介だ。

「本校では必ず何かの部活に入らなければいけないので、各々参考にしてください」

部活紹介か。僕は小学校の時に習っていたサッカーを続けるつもりなので特に迷ってはないけど。まぁ一回見てみようか。そう思い、体育館に向かった。


 この学校はそこまで規模が大きくなく、1学年3クラス100人程度の学校だ。そのため部活動も盛んということではない。

 女バスはあっても男バスはない。文化系クラブは吹奏楽とパソコンしかないのか。この学校は青がイメージカラーなのでユニフォームもそれに則ったデザインになっている。僕は青が好きなので、ちょっと嬉しいな。そんなことを考えていると、最後のぶの紹介が終わった。


 「徹、部活見学行こ」

放課後、そう声をかけてきたのは溝田だ。隣には小学校時代、僕とサッカーをやっていた久我もいる。僕の小学校の男子の同学年は僕、溝田、久我の3人しかいなかった。ちなみに3人ともすでに入る部活は決めている。溝田は野球、僕と久我はサッカー部。なので、冷やかし程度に行くかということになっている。

「うん」

そう応えて僕らは校舎を後にした。


 「この学校設備の質と人数が割りに合ってないんだよな。」

テニス部の見学をしていると、久我が突然そんなことを言った。確かにそうかもしれない。テニスコートは8面あるし、グラウンドもかなり広い。少し離れたところには野球グラウンドが丸々一面ある。

「昔の名残じゃない?知らんけど」

そう適当に応える。すると、視界の隅に見知った顔が見えた。あれは確か……笹月凛と遠野渚か。二人とも僕のクラスの女子だ。笹月に関しては自己紹介の時に、かぐや姫の本名でもおかしくないなと思ったのを覚えている。

(後で調べて分かったが、迦具夜比売命という人物がかぐや姫であるとする説が有力らしい)

二人は武道場に向かっている。……剣道部に入るつもりなのだろうか。偏見だが、中学生の女子に剣道のイメージは全くない。しばらく二人を眺めていると、少し離れたところで久我が、

「徹?次の部行くぞ~」

「ああ、今行く」

あの二人……少し気になるな。まぁ、何の部に入ったかはそのうち分かるだろう。

本作のヒロインである笹月凛の登場回となりました。徹君が彼女に恋愛感情を持つのはまだ先になります。暖かく見守ってください。

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