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#42 ノールとグスタ

こんばんは、夜勤の休憩時間ってこの時間だと寝れないんですよ←




『君はこれでいいの?』


「……うん」


ふよふよと漂いながら二人の何気ないような会話が始まった


誰もがグスタークに戻って欲しいと願う中グスタークは終焉ろうとする


だけど、ミレニアノールは、暫く考え込んだあとグスタークの手を握る


『ほんとに?』


「うん」


グスタークはミレニアノールの肩へ頭を乗せる


眠いのかウトウトしている


それは、本当にこのままを受け入れる兆しであるため、なんとかミレニアノールは繋ぎ止めるために声をかけ続ける


『彼らは君にまだ側にいて欲しいみたいだけど』


「うん、いいんだ、俺は十分頑張ったでしょっ、友達作って、結婚だってさ」


『まあ、君の結婚については……ねえ、でもね』


グスタークは首を傾げた


ミレニアノールは悲し気に、でも微笑むとグスタークの頬を両手で包む


『君、本当はまだ死にたくないんだね』


「な、に?」


肩がピクリと動くと、グスタークはそんなこと無いと頭を横に振る


『此処は皆等しく、生まれ変わり、死んで来た者たちが戻る場所、だけど、そんなもの持ってきたのは君が初めてだよ』


グスタークは、何かを握っている、だが何かを握った記憶のない手を開いてみる


グスタークの口が少し開くと、ミレニアノールの表情は優しく、そしてグスタークを見つめる


『君はあの子達に愛されて必要とされている、それでも君は彼らから手を放してこちら側に来たいの?』


どう?と聞かれてグスタークはポロポロ涙を流しながら口を開く


ミレニアノールはグスタークを抱きしめて頭を撫でる


「みんなにけがさせた」


『君の意思じゃない』


「みんなかなしそうだった」


『君が居なくなろうとしているから』


「ぜんぶぼくのせいだ、ぼくがうまれたから」


『ううん、君が生まれて、君の家族はとても幸せそうだった』


「ぼくがいなきゃ、こんなあらそいもおきなかった」


『君が生まれてなくても必然的に今回のような事は起きていただろうから関係ない』


「ッ!だけど!こんかいはぼくのせいだ!」


自分のせいだ自分が居たから、と、全てを自身のせいにするのは昔からのグスタークの癖でもあった


それで他者との間に溝ができたのもある


それでも周囲は彼を理解しようとして、今では沢山の人間が周囲にいる


だけど、理解してくれた彼らを傷つけて、だからもう側に居られないと思ってしまった


癖だ何だというよりも、今回の件は色々と重なりすぎただけでグスタークは何一つ悪いことをしていない


『君は、君の分身やリヴァストが言うよう、思うように寂しがり屋なのに意地っ張りだね、ねえグスタ、じゃあ、僕と契約しようよ、むしろ君にしかできないコトをお願いしたいんだ』


「……うぇ、なに?」


ミレニアノールに顔を上げさせられてグスタークは首を傾げた


ミレニアノールは優しく頬を撫でてやりながら口を開く


『僕には、こちらに芽を出してしまった大樹まで面倒を見てやれる程の力は無いんだ……それなりに魔力必要だからね、維持をするのは、一度生えてしまった大樹を枯らしてしまうと世界は滅んでしまうからきちんと面倒を見ないといけない、だから、君には赤子同然の大樹の面倒を見てあげてほしい』


「……ぼくなんかにそんなのできない」


ふふ、と笑って、安心させるように頭を撫でてミレニアノールは優しく言い聞かせるように話を続ける


『大丈夫だよ、種子が君の中に残っているし、中に入った時に拒絶されなかったでしょう、それに、その中の力の欠片の持ち主達は、君を簡単には手放してはくれないように見えるけれど……?…………んふふっ』


「………リヴ……ミーさん………兄さん……父さん、皆も……なんで……どうして……」


小さな欠片なのに、強く光るその欠片の存在には気付いていなかったらしい


その光が輝き続けているとグスタークの涙は更に溢れる


『さあ、足りないものは補って、種子の力を使えば失った身体の部位は代用を使ってくれるからね』


「ノール……」


『大丈夫、不安ならいつでも聞くよ、君とは繋がっているもの』


よしよしと子供をあやすように優しく撫でて言い聞かせる


もう一人で抱え込まなくていいのだと伝えるために


「……………うん」


『グスタ、リヴァストは君が自分の息子のように思ってしまっているから今更手放さないよ、泣いちゃうからね』


「なく、かな」


ミレニアノールはグスタークを抱きしめながら笑いだした


グスタークは驚いて抱きしめてくるミレニアノールへ目をやる


『だって、君ねぇ、ふふっ…あんなに、誰かを必死に面倒を見てるリヴァストなんて、初めて見たんだもの、ふふふっ!あはははっ!何するでも不安そうに君を抱えてさぁ、親が忙しいと君を必死に育てるし、君が嫌がると泣きそうになるし!あの無愛想で人との関わり合いなんて大嫌い!なリヴァストが子育てッ!皆凄く驚いたんだよ?』


ハディレイは『お前そんなだっけ!?俺は無理マジ無理』と驚いて無理と言って、ナタリシアは『かわいい、けど、そだてるのは、べつ』と少し拒絶した


ウィルナスは『むり』と最初から育てることが無理と諦めていたし、リュエラスも『潰しそうだな!』と子育てに向かない大声だし、ヨナーンも『子供は嫌いよ』と見てくれなかった


カリュファーも『力加減がちょっと……』と遠巻きで、ジレムも当時は『しわくちゃ真っ赤でエント(猿の魔獣)みたいだから嫌』だったし、ゴリアテもリュエラスと同意見、レティシアは仕事が忙しく泣く泣く構えず、ニールはそもそも実体を持てないし、トゥイユは当時まだグスタークを大切だのは無くて基本無だった


ラーフェンとネティフィスは性癖の問題でリヴァストに拒否された(両者ショタロリコンでもある)し、ルシュテーカなんて今までの通り何故か赤子のグスタークにも厳しかった


珍しいといえば、案外ヴォザークは協力的で常識はあった(少しは)


「で、でも、アレクは?」


『アレクの力の開花は二十歳過ぎてからだし、それから見てるんだからそこまでだよ?ああほら、これ以上君をここに留めておくとリヴァストに精霊界の大樹の前で拳でも振られそうだ、早くお行き』


「ノールっ」


『またね、グスタ、今度は怪我しちゃ嫌だよ?』


「っうんっ」


グスタークは輝く欠片を強く握って、声が響くその場所へ戻ろうとする


ミレニアノールは『頑張れ』とグスタークを応援してから手を振った………









おなかすいた〜


そういえば、ミレニアノールは子育てできるの?って話ですけど、ライオン○ングみたいに崖から突き落として育てるタイプです

他者の子供には甘いって事でもなくて、普通に誰にでも厳しいけど、自身に厳しく生きてきたグスタークには甘いって感じですね(リヴァストは甘やかしすぎたかね?と思ってるけどそうでもなかった)

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