表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/54

#36 大樹

ビビリ回が少ないから閑話ででもグスタークのビビリ回増やしたいなぁ、と思う今日この頃







グスタークが居なくなって半年と半月が過ぎたある日の事



一つの国が突然滅びた



魔獣や妖精達によるこの事件で、一人の人間の目撃情報が多数あったのだ



「どう言うことです!グスタはこんなことするような子供ではありません!」



「だが、生き残った国民の証言では、外見が一致している……」



「そんな………あの子は!あの子は人が苦しむ姿を見たがるような子ではありません!」



「リューナ!」



グスタークの母、リューナは信じたくないと部屋を飛び出していく



実の息子がそんな事をするなんて誰も思いたくないのだ



それは、勿論ノイドやアルブエストに留まらず、他にその情報を知った者達は揃ってグスタークではないと言って信じなかった



彼のそばにはこんなにも優しいものが溢れている



だが、そんな人々との間を誰か穢れた心の人間が脅かし、裂こうとする



グスタークとは、生来人よりも精霊や聖獣に懐き、人には怯えたりする



実の家族ですら中々グスタークと【家族】と呼べる関係になるのに何故か時間がかかったほどに……



それをマイナスにはして欲しくない



意地っ張りで、頑固で、すぐに拗ねて怒って………だけど寂しがりやで、泣き虫で臆病で………



愛おしいと誰もが思う



すぐに逃げてしまうのは心を守るため



すぐに逃げてしまうのは人を傷つけない為



もう今ならリヴァスト達だけではなく家族も友人達もそれを理解できる



力が強けく人よりも優れた力を持ち合わせ、故に他者との関係を測り損ね続けた



甘える事も下手で出来なかった



そんな彼が、もし本当にこんな事をすればきっと完全に心を閉ざすか、心を壊すかしてしまう



それだけは、嫌だった……



『リヴァスト、妖精に確認したが、顔までは見られなかった、だが、背丈はグスタに近かった、近くに人はいたが、複数の死体もあった』



ウィルナスは淡々と伝えているように見えて、本当はグスタークではないことだけを願っている



リヴァストは分かっているのか『そうか………』とだけ返す



最早、リヴァストは断定しそうだった



「失礼します陛下!」



「どうした」



「ノーヴィス国北東の妖精門のある森から大樹が現れノーヴィス国の半国が壊滅!魔獣達のせいで近寄れず大樹に対応できないとッ」



大樹



その物の存在の知らせは、精霊、聖獣達の殺気を一心に受けることになった



だが、大樹………



『あれは、こっちに存在できないはずだッ』



その言葉に、グスタークの事は一度二の次にすることを余儀なくされた一同であった…………









リヴァストさん過保護歴更新し続けますねぇ

ミーさん出せなかった(ಠ益ಠ )

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ