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#2 いらねぇよ!

幼少期の話を突っ込んでいきます

朝日の登るその日



精霊達に祝福されて一人の子供が誕生した……



その名をグスターク・フォン・リンディハイム



祝福は精霊だけに留まらず、世界でも有名な聖獣達もがその子供を祝福し、加護を与えた



子供は加護と家族からの愛情を沢山与えられてすくすくと育った



魔道士育成の為の幼稚舎に入れられ、その幼稚舎を主席卒園



そのまま一気に高等魔道士育成学園へ進学したグスタークは、神童と呼ばれるほどの存在で、どんどん飛び級で学年を上げていく………



それもあってか、女生徒達からは年齢差も気にせずに婚姻の話をされたりして、グスタークはうんざりだった………



それがあったのが一年前の秋頃



そして、グスタークが13歳となったとある、何時もとは違う国王主催の晩餐会での出来事……



国王が、グスタークへ直々に話しかけてきたのだ

他にも二人程少年を連れて



「グスターク、もう来年学園を卒業するそうだな」



「はい、国王陛下」



「素晴らしい、実は、少し大切な話をしたいのだが、構わないか?」



この時、グスタークは本気で嫌な予感がした顔を隠しすらできなかった



「あ、はい、畏まりました」



その引き攣った顔を見た後にいた二人は怪訝そうな顔をグスタークへ向けたが、グスタークは、国王の実の甥に当たる存在



長い付き合いもある……察しがつかないはずが無いのだ



「それでだな」



外に設けられた席に、国王の横へグスターク、そしてその横に、残りの二人が座るように指示された



国王が口を開くと、グスタークは引き攣りそうになる口元を必死で正しながら言葉を待つ



「二人には事前に説明をしてあるのだが、グスターク、お前は逃げると思ったのでな、当日までノイドに隠させていたのだ」



ノイドはグスタークの父にして、現国王、アルブエスト・ナディ・バタディークの弟になる



ノイドは王になりたくないからと王教育の時期に脱走した経歴はあるが、それでも高位魔道士としての実力もあって収まるところに収まった………



「グスタークは会ったことはないんだろうな、恐らくルーは知っている」



ルー、というのは、兄であるルーシスの愛称なのだが、そんな可愛い呼び方しないでくれ!と反抗期を拗らせて以来あまり国王と会うことはしなくなったのだが………



可哀想なことに愛称が変わることはないらしい……

ルーシス兄様、ザマ、おつ……ザマァ!と言いそうな口を必死で噤む



ルーシスはグスタークの事を【ター】なんて呼んだ事があって、勿論グスタークは全力でルーシスに相殺できないほどの砲撃魔法を食らわせたが、ケロッとしていたのはグスターク的には面白くないが、まあ今は愛称で国王に名指しされているのを滑稽だと笑っておこうとする(心の中で)



「この二人はな、次期国王候補として、私の父の家系でな、グスターク同様甥にはなるんだが」



アルブエストの父は先代バタディーク王国国王で、確かに王位継承権はあるのだ



そして、王位継承権に必ず必要とされているのが、王位継承に足る魔力量かどうかを産まれた際と定期的に調べられて継承権を与えるかが決まる



現状、【貴族】【魔力量】【王の家系】で、三人に選出されたのがこの三人だ



「グスターク、お前の魔力がこのまま15まで大きければ、そのままお前に王位継承権と王位継承戦に出てもらう、これは議会と協会全員の意見の一致である、と言うわけで三人とも、精進するように」



グスタークの横にいた二人は嬉しそうに返事をし、グスタークは死にそうな顔で元気よく器用に返事をした



そして、家に帰ったら父と兄の部屋に悪戯を仕掛けることもその場で決定したのだった……









今作の登場人物

①(主)グスターク・フォン・リンディハイム(王位継承権優先位1位)

②(主兄)ルーシス・フォン・リンディハイム

③(主兄)ノイド・フォン・リンディハイム

④(現バタディーク王国国王)アルブエスト・ナディ・バタディーク

⑤(名前は出ませんでしたが)ドゥリージア・ナディ・バタディーク(前バタディーク王国国王(亡))

⑥(名前は出ませんでしたが)カイウス・エルヴァーレ(王位継承権優先位2位)

⑦(名前は出ませんでしたが)エディ・ロディバーノ(王位継承権優先位3位)


優先度は魔力量で前後します

ノイドはリンディハイムへ婿養子で入ったのでノイド・フォン・リンディハイムになり、旧名はノイド・ナディ・バタディークです


よろしくお願いいたします

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