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#18 気を紛らわせるにはどうするか…

次話の更新は諸事情があって更新が遅れます

『やべ、思い出した』



リヴァストはふと何かを思い出したらしく魔獣姿から人型へと切り替える



そのままスタスタと部屋を出ようとするリヴァストにゴリアテ、ヴォザーク、ハディレイは振り返る



どこに行くのかとナタリシアも聞き耳は立てているが、グスタークの方が気になるので振り返りはしない



『あー?』



『……グスタのハーブ農園水やりしてくる』



もう二ヶ月ハーブの世話をしていない事に気が付いたらしいが、それだけではない気もする



リヴァスタはグスタークやアレクともこの面々よりも仲が良く、何よりも、アレクの最初の【主従契約】をした存在がリヴァストなのでそれが主な理由な気もする



ただ、リヴァストは契約前からグスターク然り、アレク然り…特別大事にしていた記憶はあるハディレイ達はレジムはリヴァストを怒らせ過ぎである



『おっけ!このヴォザークたんに任せるがよきよき!』



『………お前水の量分かんねぇだろ』



リヴァストはグスタークの所持していた魔法袋を漁りながらヴォザークに返事をする



ヴォザークは人型になり、リヴァストの背中に全体重をかけながら袋の中を覗くが、中を見るにも魔力が居るため開いても真っ黒である



ヴォザークは面倒らしく魔力を練る気はないが



『じゃあ教えて?グスタが戻った時、出来たら褒めてもらえるでしょ』



『褒められないことはやらないようになる訳じゃねえのにな』



例えばウィルナスとの戦闘



例えばグスタークのハーブ種類、生息分布資料を全てお釈迦にする



等々である



そりゃあ怒られる方が多いに決まっている



『あっはは!リヴァぴひどちん!』



『じゃかしい』



『……リヴ……』



『ナタリシアはグスタの傍にいろ』



ナタリシアは頷いてベッドに乗って半分寝かけのウィルナスの顔を覗き込む



『……ウィルもいっしょにいてくれる?』



『んー……んー……』



『半分寝てんぞソレ、お前も寝とけ』



『じゃあねてる……』



『おー』



リヴァストはグスタークの育てているリヴァストの住む森へ向かった



ハーブが移植されている場所に水を与えると、ハーブに水がかかった箇所がキラキラと光る



リヴァストは傷んでいる葉だけをグスタークに渡されていた鋏で落とす



『やっぱりアイツが手入れする方がコイツらも元気に見えるな』



ハーブに触れると、数ヶ月来ていなかっただけだが、元気は元気ではあるけれど、やはりグスタークが面倒を見ていた時の方がもう少し元気に見えた



『……レジムは殺す』



『………グスタークなら止めるだろうなぁ』



『………………あんな事しておいてっ!アイツは【アレク】を〖殺した〗だけじゃなくグスタにもあんな事させた!グスタを壊したクセにっリヴァストだってもっと怒れよ!』



アレクが殺されたのは、グスタークがまだ幼い頃



グスタークの【婚約相手】として、よくグスタークの傍に居てくれた女性だった



だから、グスタークはその件から婚約をしなくなったし、人を失うという恐怖を知って、人を身近に置くことはなくなった



きっと【精霊・聖獣】達と共にあるうちはグスタークが人を傍に置くことはないだろうから…



『……お前怒ると口調変わるから、一回、グスタに見せてみろよ、多分新鮮でもっと喋れって言われるぜ……』



普段の話し方よりもそっちの方が好かれると思うけどな…とリヴァスタが言うが、そういうこと言う?とヴォザークは眉を顰める



『グスタには……無理だよ……あの子は僕の大切なんだよ』



『……だったら、起きた時、暴れたりせずに抱き締めてやれよ、アイツ、小さい時から好きだったろ』



『そう、だね………ねえ、その葉っぱって切る基準ってなんなのぉ?』



ヴォザークは気分を変えようとハーブに触れるリヴァストに問いかける



触るものと触らないものがあるのが気になって、ふとした時に葉の一部を切ったりして気になっていたのだ



『グスタ曰く、傷んだりしてたらそこからどんどん広がるから、それなら傷んでる所から切るんだと、この葉の場合はこれ位だな』



後は日の当たらない場所のハーブは生育に支障が出てきたり、あまり大きくなりすぎるのも質が落ちるから支障がない程度で葉を切って、それは研究に使用しているのをリヴァストは知っていた



たまにハーブの効力を試されもしたけれど、特に身体に害のあるものを試されているわけではなかったので文句はないが、何も言わずに料理へハーブを入れられた時は正直びっくりしたものだ



グスタークはニコニコしながら料理を出している際は気を付けるようになった…



『へえ、一部なんだ……リヴは物知り!グスタはもっと物知り!』



『………とりあえず、腕は俺が落とされたから落とし返す』



『!やれやれーっ』



『…ちっと元気出た』



『おっ、幼馴染の好だっ付き合うよんよんっ』



『お前も元気すぎかよぉ………』



リヴァストは、ヴォザークと共にハーブ畑へ手入れをした後、国の周りを一通り見回りした後、グスタークの居る王宮へ戻り、ナタリシア達と合流したのだった…

あと六人の聖獣精霊どうしましょうねぇ…

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