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#17 【過去】精霊、聖獣達を

実家に連れ戻されてからというもの、深夜に起きると怒られます←

〖ねえグスタ、グスタは将来何になりたい?〗



青い髪の女性が、まだ幼いグスタークへ話しかける



それは、リヴァストもグスタークも知る過去の記憶



幼いグスタークは首を傾げる



〖しょぉらい?〗



〖そう、例えばね、学者になりたい、とか〗



〖……んー………あのねぇ、せいれいさんたちのね、おいしゃさんになりたい〗



その言葉に女性は不思議そうな、意外というような顔をする



そんな事を言う子供はそう居ないからだ



〖精霊さん達の?〗



〖うん!〗



〖そっか、偉いね、精霊さん達好き?〗



〖うんすき!〗



〖そっか………そっかぁ………じゃあ、グスタは?〗



名前を呼ばれたグスタークの不思議そうな顔に女性は微笑む



〖すきだよ?やさしいよ?〗



〖……………………そっか〗



〖?……【アレク】?〗



〖………グスタ、リヴァスト達の事任せるね       気を付けてね〗



〖……【アレク】なんて言ったの?〗



次の瞬間、グスタークの記憶は飛んで目の前は真っ赤になった



自身の手が赤く染まり、膝から崩れ落ち、声にならない悲鳴がその場に響いた



誰かがそんなグスタークを抱きしめてくれるが、絶叫は止まらず、気が付けば新しい赤が目に映った



そこで、グスタークの意識は途切れる



次に戻った時には少し落ち着いたもののリヴァストの疲れきった顔が目の前にあった



目を移すとリヴァストの左腕が見当たらない



新しい赤はリヴァストの血なのは理解できた



リヴァストは、それでも残った右腕でグスタークを抱き締めて、小さく、心底良かったと安堵の溜息をついたあと〖『ごめん、ごめんな、嫌な役回りさせてごめんな』〗そうやって、今にも泣きそうな声でリヴァストは更に強くグスタークを抱きしめてくれた



グスタークはリヴァストに抱きついて泣きじゃくりながら〖ごめんなさいっ、ごめんなさっ、ごめんなさい!〗と謝罪を重ねるしかできなかった……



それから、グスタークはひと月程昏睡状態となったものの、その後目を覚まして、以来リヴァストが過保護になったのだった……










短いですね

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