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姉と妹が出来ました  作者: 九瀬一
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1.つっぱしる妹

 おはようございます。今日の朝は爽やかな朝日、小鳥のさえずり、素晴らしき10時間睡眠、とうてい月曜日の朝とは思えなく、惰眠(だみん)(むさぼ)る事がじれったい、そんな素敵な朝です。


 両脇から姉と妹に引っ付かれていることを除けば。


「暑いわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



(しん)姉! 美香(みか)! 人の部屋に無断で入るな! ていうか布団に入るな!」


「別に良いじゃないか。私とお前は姉弟同士だろう? ほら、まだ少し時間はあるからもう少し寝ろ」

「そうだよお兄ちゃんほら、一緒に寝よう?」


 いつもの眠気だったらこの誘惑に誘われていただろう。しかし、今の眠気はほぼゼロ! 10時間睡眠は伊達じゃない。

 そう思いながら僕はベッドから跳ね起き、学校へ行く支度を始めた。




 僕は高校生だ、姉は2年生、妹と僕は1年生、僕たち三人は同じ学校に通っている。

 



「よう礼渡(れいと)、今日はやけに早かったな」


 教室到着後すぐに気安く話しかけてきたのは友達の白石 (かける) 、おそらく一番この学校生活で話しているであろう人物だ。席は僕の後ろ。


 あまり人に話しかけるのが苦手な僕のぼっち感を無くしてくれる、そんな有難い存在だと毎回感謝している。


「いや、今日は少し早く目が覚めてな」

「しかし、やっぱりお前の妹可愛いよな、何ていうか保護欲をくすぐる感じがさ」


  今週の週直である美香は黒板の上の方を背伸びをし、プルプルしながら文字を消していた。


 パンツ見えそう。


「まぁ......そうだな」

「なぁ、家で何か起こらないのか?」

「は? 何って?」

「妹と姉がいるんだろ? そしたらラッキースケベとか無いの?」

「お前は夢見過ぎだ、To〇VEるじゃあるまいし」


 そもそも、腹違いといえども姉妹の裸体なんぞチラッと見た程度では何も動じない、動じてしまったら何だかいけない気がする。理性の圧倒的勝利。サンキュー理性。


「そろそろホームルーム始めるぞ」


と担任教師T(女性)が呼びかけをしていた。僕はまだ片付けていない荷物を片付けに行った。




「今日は大切なお知らせがある」


 クラスの皆が少しざわついた。


「今日は転校生が来ている、どうぞ」


 そう言うと緊張した顔の少女がぎこちなく入ってき、先生の横に立った。


「みにゃさんこゆにちは、わたしの名前は双葉 (あおい)です」


 噛んだ......


「好きな食べ物はチョコレート、趣味は動物を飼う事です。よろしくお願いします」


 彼女は世間一般的にいう所の美少女で、第一印象は元気な清楚系といったとこだ。もちろん周りの思春期男子生徒群がざわついていた。それにしても何ともまぁベタな自己紹介だこと。

 そう評価していると後ろの白石が案の定話しかけてきた。


「なぁ、あの娘可愛くないか?」

「見りゃわかるさ、よく見るようで全く見ない美少女転校生だ」

「よし、自己紹介は済んだな。席は空いている白石の隣に座ってくれ」

「おぉ、俺の隣だ! ちょっとちょっと、俺の隣だぞ!」


 白石が鼻息を荒くして興奮している、ちょっとうるさいなぁ、まぁ僕は近くになったことは嬉しくない訳ではないがな。というか普通に嬉しいぞ、ひゃっほい。


「よーしじゃあホームルームを終わるぞ、皆仲良くするように」


 その時美香の顔が顔が少し(けわ)しくなっているように見えたが僕は特に気にも止めなかった。





 休み時間になると早速みんなが葵のところに集まっていた。

 もちろん僕の席はすぐ近くなのでとても混雑している。身動きが取れない程人が集まっていたので、話す機会など僕に与えられるはずもなかった。




 ~帰り道~

 その日の帰り、僕はいつも通り美香と一緒に帰宅していた。


「ねえおにいちゃん?」

「どうした?」

「あの転校生と何か話した?」

「葵のことか。あいつは人気者過ぎて一歩も近づけなかったさ。でもなんでそんなこと聞くんだ?」

「別に! 今日の当番お兄ちゃんだから晩御飯の買い物お願い! 先に帰ってるね!」


 そう言って美香は足早に帰っていった。

最後まで閲覧ありがとうございます。

はじめてのなろう! みたいな感じなので何かアドバイスなどがあれば宜しくお願いします。

残念ながら清姉の存在が空気でした....次回はある程度出してやるぞ! 多分!


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