波乱の入学式!一之瀬一のレース1
一之瀬一このキャラの名前はちなみに「いちのせはじめ」となっています
入学、それは心身共に少し大人になり希望に胸を膨らめせる日!………だと思っていた。
「おい!おめぇ何しにここ来た?あぁん⁈」
いきなり発せられたこの声、僕が一体何をしたというんだろうか全く身に覚えが無いそもそもなぜこうなったかというと…………
この春から入学する事になった我龍学園今日はその入学式、そして寮に荷物を置く事になっていた入学式は午後13時となっていてこの学園に朝の7時に着いていた僕は荷物を早々に置き学園を走ろうと思い自転車を部屋から出し今まさに走り出そうとしていたがしかしそれは一瞬で壊された…
「おい!てめぇ聞いてんのか⁈アァン?」
声の主は黄色の髪をしていて見ただけでも身長は180はありそうでさらに筋肉もかなりついている普通に見たら不良そうな人だった。
この寮の近くにいるということはおそらくおなじく一年生であろうが
正直怖い…
「えと、ここに入学出来たのでプロロードレーサーになりたくて…その…来ました…」
そういうとその男はニヤリとしながら
「おい!こいつプロロードレーサーになりてーんだとよ!こんな細くてチビな奴が笑っちまうよな〜‼︎」
そうこの男がかなり大きい声で言うと後ろから2人の男が出てきて1人の男がにやけながらこう言った
「いや、無理っしょ!こいつ細いつかガリじゃん!それにチビだしクライマーだとしてももっと筋肉いるっての!ハハハハ!」
そう、僕、一之瀬一はとても小さいし貧弱だこの高校に入れたのも正直奇跡だと思う…
そんな事を考えていると黄色頭の不良がこう言った
「なあ!俺とレースしないか?」
「え?」
あまりにも急でかなり驚いてしまった…
「お前と俺の退学かけたレースをさ!」
な、退学⁈え、で、でも
「で、でも僕なんかと何で⁈」
そうだ、さっきまで散々バカにしてたのに何故僕とレースなんかするんだしかも退学をかけるだなんて
「お前、何でってンなもんテメエーにここにいる価値はねーからだよ‼︎」
「そ、そんな理由で」
そうだ理不尽だろう何故こんなことに…
「いいか?お前は理不尽だとか思ってるかもしれないがこれは普通なんだぜ?毎年入学式の日はレースを仕掛けられる、知らねーのかよ⁈」
「な、なんでそんな事を…君に利点何て何もないじゃないか!」
「いや、あるんだよこの程度の初日レースで負ける奴はこの学園には要らねーつまり自転車やめろって事で戦ってかったらそいつのチャリを貰えんのさ!」
な、確かにこの学園で中退何てしたら選手生命は限りなく終わったに近いけど自転車を奪うなんて…
「け、けど先生方とかはそうゆうのは黙ってないんじゃ…」
そうゆうと彼は笑って
「ここを何処だと思ってる!天下の我龍学園だぞ!入学レースは最早先生も、公認なんだよ‼︎」
な、そんな公認⁈たしかに凄い学校だけどそんなのはあんまりだ……
「ちなみにレースは受けといたほうがいいぞ?学園そこら中に監視カメラがあるだろ?」
辺りを見渡すと見えるだけで3つのカメラがあった
「そこから先生はもう見て採点してんだよ!プロになるに相応しいかふさわしくないか!別にここでお前は逃げてもいいがそしたら明らかに負け犬として先生達に見られちまうなかははははは‼︎」
そんな…けどレースで負けるよりはやらないで低く見られた方がまだマシーーーー
「あ、ちなみに先生達はいつでも生徒を退学に出来るから多分逃げたら退学だぜ去年も初日で半分は人数減ったって噂だしマジで退学かもなぁ‼︎」
な……やっても退学やらなくても退学?そ、そんな…けど
「な、なら僕は…」
「あぁ?」
「レース!やるよ!勝って何としてもこの学園に残るんだ!」
そう言うと黄色髪はニヤリと笑い
「決まりだな!じゃあやろうぜ退学かけたレースをヨォ‼︎」
勝てる気なんてしない…けどやろう!ここで負けて何がプロになるだ!絶対勝ってやるんだ‼︎