表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

プロローグ

 オーディション。

 それは、夢見る若者たちによる自己表現の発露の場である。

 が、アイドルになりたいと思う気持ちは時として暴走しがちでもある。


「十八番! ええっと、できることとかないので……とりあえず、脱ぎます!」

「脈絡もなく脱ぐな!」

「二十三番です! プ、プロデューサーさん、わたしをお嫁にもらって?」

「そういうのいいから!」

「三一番、趣味はポエムです! 『あの花はどうして日陰で咲いているのかしら。ここに輝ける太陽――すなわち私がいるというのに』」

「太陽神!?」

「四九番、顔も性格もいまいちで特技もないけど、やる気だけは誰にも負けません!」

「そのやる気をすこしはアピールに向けてっ!」


 僕はぜぇぜぇと息を荒げ、次に部屋に入ってきたメイド服の女性に言う。


「……で、君は?」

「いえ、わたしはただのお付きのメイドですが」

「紛らわしいよ!」


 つっこみにも疲れて、僕は改めて僕の左右に座る審査員たちを見る。

 妙齢のエルフの美人さん、金髪のお姫さまみたいな少女、ピンク髪の元気そうな幼女。

 さっきまでのアイドル志願者たちだって、髪の色だけでも金銀赤青緑黒、種族では人間エルフドワーフまで。


 そう。ここは、異世界アイドランド。

 そのファンタジックな世界で、僕はなぜか、アイドルのプロデューサーをさせられている。


 どうしてこんなことになったのか?

 それをわかってもらうためには、一昨日の初めから振り返ってみる必要がある。

毎日更新予定です。

誤字報告は反映までに時間がかかる場合があります。

よろしくお願い致します。

天宮暁

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ