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未知の世界
「…はぁ」
リアは溜め息と同時に意識を取り戻した。あの「敗北」した日から一体どれぐらい日が経ったのだろう。傷の治りぐらいからして5日ぐらいか。しかし、本来なら既に迎えは来ているはずたが…
確認のため、辺りを見渡したが、自軍の遺体は一つも無かった事にリアは驚いた。
(…は?俺だけ放置とか…嘘だろ?)
しかし、救援部隊が来る様子はまるで無い。司令部に連絡を取ろうとしたが、どうやら繋がらないようだ。リアはこの事態をまだ把握できず。
「あぁ、そうか。長い年月が経ち過ぎて軍も解散したとか…あるわけないな」
少しの間考えたが、結局何も分からなかった。
「情報を集めないと何も進まないな」
身体を起こそうとしたが身体に違和感を感じた。
「まぁ、長い間寝てたならこうなってもおかしくはないか。全身の操作状態を確認」
脚から首筋辺りまでの骨格を動かし、数十秒後、身体のいたるところに問題がある事が分かった。しかしこんな開けた地で修理なんかすると敵が来た時に対応できない。そんな訳で、宿を探す事にした。