第一生?
黄金色で埋め尽くされた森。
木々は黄金で出来ていて、葉が擦れる度に不思議な音色がする。
森の外には、海のような大河があるという。
どこまでも続く青い空。
白い地面。
この道が続く先に宮があるらしい。
おれはそこに向かって歩いている。
この世のものとは思えない絶世の美女(美男?)に連れられて、
いや連行されている。
「あのー、それって本物なので?」
あ、日本語は通じるのかな?とも思ったけどすぐに返事は返ってきた。
天使?「それとは?あー、翼のことかい?これは本物だよ。きちんと空だって食べるし弾丸も通さない」
「弾丸?」どういうこと?というか声まで綺麗。どうなっちゃってるのよこれ
天使?「そういうものでしょ?」
「はあ…」どこぞのキ⚪︎プテンか
「そんなことより自分はなんでこんな訳の分からない所をこんな美人と歩かされてるわけですか?」
美人?普通よ?って聞こえる。まじかレベル高え
天使?「なにってあなた覚えてないの?」
「はい?」
天使「あなた死んだのよ」
「へ?」
変な声でた。
この超絶美声ウルトラ美人はマジ天使だったらしい。
「やっぱり?そうだよねーだって幸せに死んだもん。さっき。しかもこの前?案内してもらった時は羽生えてなかったじゃん」
天使「やっと思い出しましたか、まあ着きましたよ」
そうこうしてるうちにクソデカな扉にたどり着いた。
何メートル級まで入れるかな
「そうそう、なんでまたおれここに呼び出されてんの?」
天使「それは神様から直接お聞きください。私は知らされていませんので」
クソデカな扉がサイズ的にありえないほど軽快な音を立て開いていく。
なんとなく思い出してきたような?
いかんせん天寿全うしちゃったから一生分前の記憶だからなーボケてるかもしれない
荘厳な雰囲気が漂う宮の中へ案内される
おそらく中世くらいの貴族の屋敷をクソデカくしたもののようだ
少しずつ思い出してきたが、以前来た時にこの時代の創作物が好きだと言っていた気がする
デカすぎるせいで進んでるかわからない宮の中をひたすら歩き、ふと鏡に映った自分に
「懐かしいな、最初こんな顔だった」
最近はしわくちゃの顔に慣れすぎていたせいで、久々に見た自分の顔に驚いた
ん?最初か
今は
マジ天使「着きましたよ」
「ああ、ありがとう」
やはり謁見の間の扉もクソでかい
が、奇妙なほどスムーズに空いていく
突如、これまでの人生で耐えられないであろう痛みや苦しみがフラッシュバックしてくる
胸をおさえうずくまる
過呼吸なのか息をしていないのか
神「久しいな、息災か」
厳かな声が聞こえる
すると痛みと苦しみは嘘のように引いていった。
神「私をトリガーにするとはな、毎度苦しむ姿を見るのは辛いのう」
「っ…。はぁはぁ っ。いえ俺が望んだことですから」
思い出してきた。
この寂しがり屋な神様からもらった3つの能力を。
俺の能力、発動してなくね?
神様から与えられた能力は、3つ。
3つも貰えたのに覚えて無いとか
なにしとんおれ。
第一章てか第一生?
家業を継ぎ、美人な嫁をもらい、息子と娘に囲まれ幸せに暮らしました。 完
完じゃねえだろボケ。なにが幸せにじゃ。
割と普通に寿命で死んだわ。
こちとら剣と魔法でどっかんどっかん期待してたんだわ。変に努力とかしちゃったよ?
けっこういい線いってますねって師匠(村人A)にも褒められてたからね、おれ。
色々スキル取ってたからまじで。
初級スキルだけど。
そう、死んだんだよな。
普通に天寿を全うしたはずなんだけど、、
なんでまたここにきてんだ?




