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路地裏で揺らぐ--内在性解離作家の10人シェアライフ  作者: 久慈柚奈
第一章

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4/7

僕はずっとミニマリストになれない

文責:賢也

 理想の暮らしがある。

 iPhoneのアラームでさっと起床。スターバックスのマグカップかタンブラーでコーヒーを飲み、すぐ仕事(執筆)に取り掛かる。デスクは木目の綺麗で艶やかな手触りのもの。椅子は、いつかはアーロンチェア的なやつに座りたい。ひとまずはステンレスの輝きが澄んだキャスターチェアならよかろう。使用PCはiMac。

 着替えようとしてクローゼットを開ければ、両手の指で足りる程度のシンプルな服だけが掛かっている。服選びに迷うことはないし、そのシンプルさが気に入っている。服を買いに行くのは無印かユニクロあたりだろう。ikkaやTAKAQもいいな。

 6畳か8畳の部屋はスッキリしている。いわゆるミニマリスト。あるいはシンプリスト。掃除機がかけやすい……というか、掃除はルンバに任せているから掃除機は物入れにしまって久しい……。


 ……と、いうのが理想。


 現実はなかなかに異なっている。


 まず寝具のカバーが花柄でピンク色だ。僕の趣味ではない。ついでに言うとカーテンも。

 クローゼットを開ければテイストが3方向くらいに分散した洋服類が僕の理想の3倍くらい入っていて、僕はそのほとんどを着ない。本棚には(なぜか)児童書が割とある。

 けれど捨てるわけにはいかない。

 それらの異質な持ち物は「僕」のものではないが、「僕以外の誰か」の持ち物であることを知ってしまっているからだ。

 僕は時々の断捨離を趣味としているのでばっさりと捨てて部屋を爽快にしたいところなのだが、協力関係にある他のパーツたちがそれを許さないので、我慢することにしている。僕とて他人(ひと)のものを勝手に捨てた恨みをこれ以上背負うのはご免だ。すでに前科があるのだし。


 ミニマリストになることは諦めたけれど、室内装飾には一家言あるので家具家電ガジェットを新調する時は意見を言うことにしている。住み分けといってもいいかもしれない。

 完璧な理想通りではないけれど、現実だってそういうものじゃないだろうか。

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