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路地裏で揺らぐ--内在性解離作家の10人シェアライフ  作者: 久慈柚奈
第二章 みんなの小エッセイ

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Cù、えぐいメイクうまい

文責:翔

Cùはオレたちの中でただひとりの右利き。

とはいっても字を書くことには興味がないらしくて、別に字はうまくない。いわく「生きるのに直結しない不要な技能」らしい。字を書くことって。

まあ現にこうやって、オレがCùのこと書いてるしな。Cùは書くことにあんまり興味ないんだって。へぇー


そんなCùは、化粧がめちゃくちゃうまい。

オレたちほぼ全員が左利きだから、理論上は左のアイメイクがこなれているはずなんだけど、なぜか右の方がこなれた感じで馴染む。ひとえにCùがうまいから。アイライン失敗したことない。

オレはそういう、前時代っぽい言い方をすれば「女性っぽい」カテゴリーに属することには違和感を感じちゃうから化粧なんてしないけど(「化粧」っていう単語も「ババくさいからやめて!」ってよく亜麻に怒られる。「メイク」っていうんだってさ)、Cùは男なのに、「メイク」がめちゃうまい。

なんでもCùにとってのメイクは「変装」なんだそうだ。

自分じゃない誰かになれば、「自分」に降りかかりそうな危険は避けて通れるっていう理論らしい。なるほどなぁ。

Cùは珍しく物欲がほとんどなくて、誰のどんな服でも違和感を覚えず着るし、化粧もする。

きっとそれは全部変装なんだ。CùがCùじゃなく見せるための。他人のふりをして、街に溶け込んで、どこの誰でもない人になる。揺らいで消えるみたいなイメージ。

Cùは自分がここに必要だって知ってるけど、Cùでいたくないんだ。

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