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第0話 第4王子爆誕

とある王国の一室にて


「陛下、頭を抱えるのはおよし下さい。」


「なぜこうなった!?」


今私は何を見せつけられているのだろう?



まぁ、元はと言えば全て私自身のせいである。前世の世界で常闇の森を歩いていたら急に変な闇に引きずり込まれた。森の名前的にそういうこともあるんだろうと思ったら違った。森ではなく神のせいでした。


なんでも神とやらが現世の確認をしようと窓を開けたらちょうどそこに居た私が吸い込まれたらしい。おお神よ、何たる悲運か。なんてわざとらしく嘆いたらテンプレ土下座をかまされました。


「とりあえず元の場所戻してもらっても……」


「ごめんなさい無理です。」


「は?」


勝手に誘拐しといてお家に返しませんはさすがに無くない?ありえなく無い?何?踏んでくださいってこと?その土下座踏んでくださいってことでおk?


「いや、無理ってやることあるし帰らなきゃ……」


「さっきあなたを吸い込んだことで現世に接続できなくなっちゃったんです!開いた窓は本来異界から現世への一方通行しかできないはずだったんですが……。まあ、エラーってやつです。」


視線を横に向けながら人差し指でモジモジすな!


「ええ?じゃあ私どうなるんですか?あなたとここで2人っきりとか嫌なんですけど?」


「女神と2人きりなんてそうそうあったもんじゃないですよ!?嫌なんですか?!」


なんでこんな食い気味なんだ?


「そりゃ嫌ですよ。だってピーとかピーとかできないじゃないですか?」


アレな表現なので自主規制。


「はわわ……やっぱ男の子ってそういうことするんですね」


頬を赤く染めながら気恥しそうに言う女神……興奮しないでもない。

それはそれとして。


「ほんとに私どうなっちゃうんですか?まさかこのままここで命尽きるまで生活とか言う気ですか?」


多分1年もたない。色々な意味でもたない。

なのでせめてする時は私から……


「ああ、あなたは既にお亡くなりになられてます。吸い込まれた際にぐちゃぐちゃミンチになってます。なので元の世界に戻したら肉と血の塊がベチャってなるだけですね。そんなあなたには別の世界に行ってもらおうかと。」


一瞬女神とそういう関係になるのもなんて思ってないんだからね!!


って待て、俺今挽肉ってこと?ハンバーグ食べたいなぁ。あはは。

「でもその場合能力とか全部溶けてやり直しな訳ですよね?なんの補填もなしに殺されて生まれ変われはふざけてませんか?。」


さすがにゼロからやり直しなんて了承できませんよ。金だろ金案件待った無し。


女神は少し考え込むような仕草をして何かを思いついたらしい。不意に口を開いて

「じゃあ、才能や能力を前世の2倍でどうでしょう?もちのろん成長率も2倍ですヨ!」


ふむ、アレの2倍か……正直自分の成長に限界を迎えていた感じは確かにあった。


「わかりました。その条件でお受けします」


女神には気づかれていないだろう。口角が少し上がっていたことを。


後に女神は後悔しながら語る。

「安易に2倍とか言っちゃダメなんですね……」


と。



この王子いったい……?

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