《セラフィス教についての記録》
流し読みでも大丈夫です!
前話でイザヤが大司教であり、枢機卿になるのも近いとか書いたので、そこら辺のヒエラルキーまとめました。
《セラフィス教神聖序列書 抜粋》
【第1位】教皇(Pope)
教会の最高統治者。宗教教義の最終決定者であり、破門や教会法の執行権を持つ。王族にも影響を及ぼす。
【第2位】大枢機卿(Grand Cardinal)
教皇の最側近で、教会の実務と政策運営を担う枢機卿団の統括者。
【第3位】枢機卿(Cardinal)
教皇の顧問として政治・外交・教義運営に関与。
・枢機卿団
枢機卿の集まりのこと。
【第4位】大司教(Archbishop)
地方教会の統括者であり、異端審問局や神聖法廷を指揮することも。
【第5位】司教・司祭(Bishop / Priest)
各地の教会で信徒の導きや儀式を担当。民衆に最も近い存在。
《セラフィス教 補助組織概要》
【異端審問局(Inquisition)】
異端思想・魔術・禁忌の研究など、教義に背く行為を摘発・処罰する組織。
強力な調査権と秘密裁判の権限を持ち、時に王族すら対象とする。
原則では大司教の指揮下であるが――
【教義監察局(Doctrine Office)】
教義の純粋性を守るための監視機関。聖職者の教育、査問、異端的思想の抑制を担う。
教皇派が強く影響を持つが、中立的な立場を貫こうとする動きもある。
枢機卿団の監視下にある。
【神聖法廷(Ecclesiastical Court)】
教会法に基づく裁判機関。信徒・聖職者問わず違反者を裁く。
地方では大司教の管轄、重大案件は教皇庁の裁可が必要となる。
本来は教皇直属の組織。
【対外使節局(Diplomatic Office)】
他国の教会・王侯貴族・異文化との交渉を担当する外交部門。
教皇庁直属の組織ではあるが、教会の「顔」として諜報任務を担うこともあり、大枢機卿派の強い影響下にある。
【財務管理局(Treasury)】
教会の財産・寄付金・荘園収支を管理。莫大な資産と現場の運営力を有する。
腐敗の温床とされることもあり、教会内でも密かに監視の目が注がれている。
教皇庁直属。
「神の意志は、秩序のうちにある」
――セラフィス教典 第七章より