9.November
「さすがに最近、冷えてきましたね」
昼休みの中庭で、弁当の箸を置いて彼女は呟いた。
「そうだな。そろそろ、外で食べるのはつらいかもしれない」
そう答え、空を見上げる。どんよりとした灰色の雲が広がっていた。雪が降るのはまだ当分先のことだろうが、近いうちに防寒具は必要になるだろう。
俺と彼女が昼に一緒に弁当を食べるのは、晴れの日だけだった。雨の日は待ち合わせ場所で弁当を受け取り、そこで二言三言を交わして別れた。教室で食べると冷やかされそうだったので、部室で食べることにしていた。それでも昼休みに部室に来る部員もちらほらおり、それが彼女のことを知っている者だとその時はその時で冷やかされはしたのだが。だから――冷やかされるのが嫌だからではなく、彼女と一緒に昼飯を食べられないから――俺は雨の日は朝から気分が沈んでいた。梅雨の時期なんかは雨雲や天気予報士にやり場の無い怒りをぶつけていた。まあ、昼が駄目でも一緒に下校することはできたから、彼女と話す機会がめっきり減ったというわけでもないのだが。
さて、雨の日に一緒に弁当が食べられなかったのは、屋内に2人で静かに時を過ごせる場所が見つからなかったからである。まあ勿論そんなプライベートスペースを公共の場である学校に見出せるはずもなく。しかしそうなると冬はどうすればいいのだろうか。さすがに手袋やマフラーをつけて弁当を食べるのもどうかと思うし、それでも寒い中に彼女を連れ出すのも気が引ける。何て言ったって、彼女は寒い冬の日でも素足のスカートなのだ。中学の時も思ったが、どうして女子というのはあんな寒い中、あんな寒そうな格好でいられるのだろうか。一度彼女に訊いてみたところ、「気合で何とかなるんです」とのこと。気力ってすごいな。
というわけで、このままでは冬の間は梅雨の時期のように毎日別々に昼を過ごすことになる。しかも梅雨は一ヶ月弱で終わるが、冬はそうはいかない。下手すると今年度はもう一緒に弁当を食べることはできないということになる。それはどうなんだ。どうなんだって、それが普通だろと言われると何とも言い返しようが無いのだが。
「何かいい場所はないものかね」
「私は、先輩さえ良ければ外でも構わないんですけど」
「いや、それはまずいって。風邪でもひかせたりなんかしたら、申し訳が立たない」
「でも……」
「まあ、しばらくの辛抱さ。それに、絶対に無理というわけでもない。冬もたまには暖かい日もあるさ。どうせ毎日弁当を頂きに一瞬は会うわけだし、その時日和が良さそうだったら外で食べればいい。だろ?」
「……そうですね」
俺もあまり気は進まないが、かといって教室や部室で食べて皆の顰蹙を買うのもどうかと思うのだ。やれやれ、校内恋愛というのもなかなか難しい。
「その代わり、休日に会うことにしないか。昼に話せない分、今までよりも」
「分かりました。じゃあ、できるだけ空けておきます」
「うん、俺もできるだけ誘うようにする」
きっと1年後は大学受験でそれも叶わないことになるのかもしれないが。だったら今のうちに、いい場所を探しておく必要があるのかもしれない。雨だろうが冬だろうが一緒に昼を過ごせる静かな場所を。丹木高校は進学校だ。きっと来年の今頃の俺は、模試や勉強漬けになり、帰りも夜遅く、それくらいしか気の休まるときが無いだろうから。
……まあ、それも1年経っても俺と彼女が付き合っていればの話なのだが。
それから半月ほどが経った。さすがに外で食事をするには寒くなり、当初の予定通り、俺は部室で一人寂しい昼休みを過ごしていた。
「ややや、榎本君、今日もここかなっ。彼女さんと喧嘩でもしたのかなっ?」
来た、冷やかし部員筆頭、仲本望美。
「分かってるくせに。外が寒いから一緒に食えないんだよ」
「いいじゃん堂々と屋内で食べればー」
「恥ずかしすぎるわ」
「それくらいの度胸が無いと社会に出てからやっていけないぞ!」
どんな社会に出るんだ俺は。
仲本はよっこらしょとわざとらしい掛け声と共に近くの机に座る。時間帯からして既に昼は済ませたのだろう。それにしても最近昼に仲本とよく会う。よく部室に来ているのだろうか。梅雨の時もよく居合わせたものだが、その時は仲本は文集の仕事をしていたから大変だろうなと思うくらいで特に気には留めなかった。今は仕事は無いはずだ。一応訊いてみる。
「なんか最近よく会うな」
「同じ部活なんだから当たり前じゃんー」
「いや、昼休みにさ」
「榎本君が昼に来るようになったからでしょ?」
「まあそうなんだが……仲本はよくここに来てるのか?」
「ん……まあたまーにね」
「たまにっていう以上の頻度の気がするが」
「まあ偶然だよ偶然」
そうだろうか。まあいい。
「今日は尾崎君は来ないみたいだね」
仲本は話題を変える。俺は僅かに顔をしかめた。
尾崎もまた、昼の部室によく来る部員の1人だった。ただ、その理由は分かっている。教室に居場所が無いのだ。彼女の情報によれば、どうやら同じクラスに幼馴染がいて、いくらかは話し相手になってくれているようだったが、常に一緒というわけにもいくまい。彼にも友達付き合いというものがあるだろう。だから、尾崎はここに来る。そのことは仲本も知っているはずだ。
「どうすれば……いいんだろうな」
「……尾崎君?」
「ああ」
「私たちには対症療法くらいしかできないよね。尾崎君が少しでもここで気安くいられるようにするくらい。学年の壁は大きいからね、原因をどうにかするのは難しい」
「そうなんだよな……」
俺が立ち入ったところで尾崎の状況は改善しないだろう。むしろ、先輩を味方につけてと余計疎ましがられるだけだ。噂は強力だ。俺たちに状況を打開する術は無い。俺が出来たのは、この部室を守った、尾崎の居場所を作った、それだけだ。
それだけでいいのか? 俺は自問する。しかし答えは返ってこない。尾崎を助けてやりたいのに。救い出してやりたいのに。俺にはこれ以上できることは無いのだろうか。
重い空気が流れる。仲本は慌てて、わざとらしく明るく言った。
「さてさて、碧空の準備もしないとね! 何て書こうか今から考えとかなくちゃ。榎本君はまた小説書くのかな?」
小説を書くならともかく、メッセージだけなら今から考えちゃ早すぎるよ、仲本。まだあと3ヶ月ある。
でも、そんなものかもしれないな。
時間なんて、気がつけばあっという間に過ぎているものだから。
その日の夕方だった。いつも通り部活が何となく終わる。気づいてみればいつも部室に来るメンバーはたったの4人になっていた。俺と仲本と、榊と尾崎。3年の先輩方は受験勉強に忙しく、ほとんど訪れることはなくなった。寂しくなったものだな、と溜息を吐く。1年前は、もっと大勢が賑やかにしていたというのに。1年後の俺も、ここに来ることはほとんどなくなっているのだろう。1年先のことなんて、とてつもなく遠い未来のように思えるが、1年前のことはつい最近のように思う。彼女が入学したのも、彼女に告白して付き合い始めたのも、俺がこの教室に始めて足を踏み入れたのも、俺が丹木高校に入学したのも、受験したのも、彼女やカズに出会ったのも、そして……俺が居場所を見失っていたのも。
「お疲れ様です」
尾崎が鞄を担ぎ上げて朗らかに言う。本当は苦しいだろうに、いや、ここにいるのが本当に楽しいのなら、それはそれでいいのだが。
「お疲れ」
「お疲れさん」
「また明日ー」
めいめいが別れを告げ、3人になる。と、榊が話しかけてきた。
「先輩、この前の本、すごく面白かったです」
前回の読書会の選定で俺が推薦した本のことだった。結局採用はされなかったが、榊は興味を示してくれたので、本を貸していたのだ。
「そうか、それはよかった」
「あの読んでて冷や汗が出てくる感じがいいですよねー。気に入ったんでシリーズ全部まとめ買いしちゃいました」
「まじでか。分かる分かる、あのラストの展開にはゾクッとくるよなぁ」
嬉しくなった俺は小説の気に入ったシーンをいくつか挙げた。榊もニコニコとそれに賛同する。
しばらく語らいを続けるうち、ふと榊が脇に目をやった。その先には黙って椅子に座り、所在無く視線を彷徨わせている仲本がいた。
「どうしたんですか、仲本先輩。何してるんですか?」
「……ん、いや、何となくね」
そわそわする仲本。なにやら挙動不審だ。
「何か用事でもあるんですか?」
「いや、そういうわけでもないんだけど」
「部活も終わりですし、そろそろ下校時刻ですよ」
「それは榎本君や野乃ちゃんも同じじゃん」
「私ももうすぐ帰りますけど。もう少しだけ話をしてから」
「そっ、か」
「……帰らないんですか?」
「うーん、帰ったほうがいいかなぁ」
……何だ?
さすがの俺も違和感を感じ始めていた。何かがおかしい。何も用が無いのに帰らない仲本は勿論だが、それに対する榊の態度も。普段の榊はこんなことは言わない。こんなつっけんどんな態度は取らない。まるで、暗に仲本に帰れと言っているようじゃないか。
仲本は困り笑いでしばし逡巡し、意を決したように言った。
「うん、じゃあ帰るよ。そのほうがいいよね?」
「……先輩のお好きなように」
「うん、じゃあね、2人とも」
そう言って席を立つ。去り際に呟いた一言が、何故かよく俺には聞こえた。
「……いつまでも、先延ばしにするわけにはいかないもんね」
扉が閉まる。仲本の足音が遠ざかっていく。やがて完全に聞こえなくなるまで、俺たちは無言だった。
「どうしたんだよ。なんか変だったぞ、今のお前」
沈黙を破ってみたが、榊は答えなかった。俯いていて、窓に腰掛けている俺からは表情は読めない。
「……先輩」
しばらくしてようやく声を発する。だがそれは、いつもの榊らしくない声だった。快活で、それでいてゆったりとしていて、甘えるのが上手で、そんな声じゃなかった。別人のような、搾り出すような、震えた声だった。
「先輩って、付き合ってる人、いるんですよね?」
「……ああ」
「上手く、いってるんですか?」
「まあ、多分な」
前に仲本に同じようなことを訊かれたな、と思いながら答える。しかし榊も世間一般の女子同様、人の色恋沙汰に興味があるのか。今までそんな話を榊の口から聞いたことがなかったから、少し驚きだった。
「本当に?」
つかつかと榊が歩み寄る。僅かに見えた顔は、眉をひそめ、泣き出しそうだった。
「……どういう意味だよ」
「私、何度か見ました。先輩と女の人が一緒にいるの。一緒に下校している所とか、お昼ご飯を食べている所とか、並んで廊下を歩いている所とか。夏休みに学外で見かけたことも一度だけありました。文化祭のときも、一緒にいましたよね」
榊が顔を上げる。キッと俺を睨みつける。
「でも、いつ見ても、私の抱いた印象は同じでした。ヘンテコだなって。ギクシャクしてるなって。だって……だって、あの女の人、全然笑っていないんですもん。笑ってるの、見たことない」
言葉が胸に突き刺さる。それは俺も感じていた。付き合ってから今まで、俺は彼女の笑顔というものを見たことがない。いや、そもそも出会ってから今まで見たことがない。だから俺は笑顔が見たいと思った。この人が笑ったらどんな表情をするんだろうと。それが、彼女に告白した理由の1つだった。彼女を笑わせたかった。だが、彼女は一向に笑顔を見せてくれなかった。そのことに悩みもした。でも、彼女は楽しいと言ってくれた。何かと提案してくれるし、協力してくれる。嫌がる素振りも見せたことがない。だから俺は楽しいというその言葉を信じて、今までやってきたんだ。俺は彼女を幸せにできると言い聞かせて。
なのに。
「それで先輩が、一生懸命話しかけてる、そんな感じ。そんな、変な関係。おかしいですよ。あの人は全然笑わなくて、先輩ばかりが笑って、おかしい」
「そんなこと……」
「先輩」
榊は笑った。泣き笑いだった。
そして。
「私に、乗り換えませんか?」
そう言った。
「……え?」
「好きなんです、先輩のこと、ずっと。部活動紹介の時にいい人だなって思って、実際に話してみたらそのとおりの人で。優しくて、かっこよくて、リーダーシップがあって、でもどことなく抜けていて、どことなく影があって、私の理想の人なんです。彼女がいるって聞いても、諦められなかった。私、本当に、先輩のこと、好きなんです」
俺はやっと理解した。なぜ仲本があんなことを言ったのか、やっと理解した。
文化祭の時、仲本は言った。もっと彼女と付き合っていることを強調した方がいいと。それは榊に諦めさせるためだったのだ。もっとおおっぴらに見せ付ければよかった。でも俺は羞恥心から、それができずにいた。俺と彼女の中がはっきりしないから、榊はこんなことを言う。
部長をどちらにするか悩んでいたとき、仲本は言った。尾崎にすべきだと。それは榊と俺を近づけないためだったのだ。部長の引継ぎの際は2人で話し合わなければいけないことが色々とある。その後もサポートが必要になることも何度かあるだろう。それは彼女の心をますます駆り立てることになるし、振り振られたあとなら気まずくなるだろう。だから榊を部長にしまいとしたのだ。
そして今日の昼休み、仲本は言った。俺が仲本とよく合うようになったのは俺が昼にここに来るようになったからだと。それは元々仲本がここによく来ていて、俺が割り込んだという意味じゃない。仲本だって昼休みにここには滅多に来なかった。俺が彼女と昼を食べないでここに来るようになったから、仲本も来るようになったのだ。榊が昼休みに部室にやってくるかもしれないと思って。俺が榊と2人きりになることを恐れて。だからさっきも帰ろうとしなかったし、榊は仲本を帰そうとした。
仲本は、知っていたのだ。榊が俺を想っていることを。気づけなかったのは、俺の責任だ。
「どうしても……駄目なんですか……?」
「……悪いな」
「本当に、あの人のこと、好きなんですか?」
「好きさ」
「嘘」
「嘘じゃない」
「嘘!」
叫びが部屋に響き渡る。びりびりと窓ガラスが振動した気がした。
「そんなわけないですよ! あんな関係で、一方通行の、偏った、変な関係で、好きでい続けられるはずがないですよ!」
「そんなことはない」
「何で……何で……!」
榊は踵を返す。肩が震えていた。
「すみません、私、退部します」
「……」
「酷いこと言ってるって、分かってます。勝手なことしてるって、分かってます。でも、耐えられないんです。先輩を見てると、悔しくて仕方ないんです」
「……落ち着け。よく考えて――」
「考えてますよ。冷静ですよ。前から思ってたんです。文化祭のときから、ずっと。もっと前からかもしれません。先輩が付き合ってるって知って、その相手を見てから、ずっと。何度も自分に言い聞かせました。頭を冷やしました。でも駄目なんです。本当に、本当に……」
俺は諦めた。榊が辞めたら1年の部員は尾崎だけになる。それは文芸部としては大きな痛手だ。でも、これはそういう問題じゃない。部活の問題じゃない、人間関係の問題だ。そして榊をここまで追い詰めてしまったのは俺だ。だったら。
「……分かった。部員には俺から言っておく。……すまんな」
「……どうして怒らないんですか」
「……」
榊は振り返る。怒ったような表情で、でも目尻に涙を浮かべて。
「私は酷い女です。先輩に迫って、彼女の悪口を言って、出過ぎた口を利いて、勝手なこと喚いて。今の私の言葉だって、殆ど脅しじゃないですか。私は先輩が築き上げてきたものを滅茶苦茶にしようとしてる。なのに! どうして! 先輩は私を怒ろうとしないんですか! 軽蔑しないんですか! 謝るんですか! いつだってそうです。先輩は、何だって許してしまう。妙に優しくて、変なところで生真面目で。尾崎君のことだって、入船先輩のことだって、今の私のことだって。だから……だからっ、私は先輩が好きで、だからこそっ、認められない! 先輩、先輩は本当に、あの人のことが、好きなんですか? 本当は、とっくに、飽きてるんじゃないですか? 拒絶が出来ないばっかりに、ずるずると、惰性で、付き合ってるだけなんじゃないですか? 楽しくなんてないのに、振り回されてばっかりなのに――」
乾いた音が彼女の言葉を遮った。
頬に手を当てる榊を見て、俺が平手打ちを食らわせたのだと気づく。それ以上聞きたくなかったのだ。無意識のうちに、彼女の言葉を聞くことを、「拒絶」した。榊の言葉は、俺の心をこれでもかと言わんばかりに揺さぶった。考えたくなかったことを突きつけた。
彼女に飽きている? 惰性で付き合っている? 違う。そんな訳は無い。むしろ逆だ。俺のことを、彼女は、どう思っているのだろう。彼女が笑ってくれないのは、俺の責任だ。俺が彼女を楽しませられないから。なのに、彼女は未だに俺と付き合っている。それは惰性ではないだろうか。何となく俺の告白を受け入れて、何となくデートに誘って、何となく一緒に過ごして。恋人の気分を味わおうと弁当まで作って。
でも、結局、駄目だった。俺は、彼女を笑わせることが出来なかった。そんな俺に、彼女と付き合う資格があるのか? この先も、こんなことを続けていくつもりなのか? いつまで?
うるさい。
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい――
「……叩いた……」
榊が呟く声に、はっとする。
榊は笑っていた。涙をぼろぼろとこぼしながら、笑っていた。俺は、動けなかった。
榊の目に映る俺は、拒絶をしない人間だった。その俺が、榊の中で初めて、拒絶したのだ。初めて拒絶した相手が、榊自身だったのだ。それがどういう感情なのか、俺には分からない。分かりようがない。でも少なくとも、それは純然たるプラスでは決してなくて、その責任は確実に俺にあった。
風にあおられた落ち葉が、窓ガラスを叩く。それを合図に、俺は腕に力を込めた。思いっきり振り回して、机に叩きつける。鈍い音がし、ゆっくりと痛みが脳に伝わる。呪縛から解放された俺は、廊下に駆け出した。人の殆どいない校舎に、足音が響く。彼女は教室か生徒会室か図書室にいるはずだった。俺は自分の教室にすら寄らず、玄関に向かい、校門を出、胸ポケットの定期券だけを手に、バスに飛び乗った。
家に帰って携帯を見ると、彼女からメールが来ていた。題名は無かった。
中身も見ずにゴミ箱へ捨てた。
最早日が開いてしまったとかそういうレベルじゃないですね!
相変わらずグチャグチャですみません。迷走はしていないつもりなのですが、余計なシーンとか足りない描写とかたくさんありすぎる。