転生図書館その8
待たせたな。スキルの時間だぜ。
やっとスキルの選択である。
別に目次の順番に選んでいく必要もないので、先に装備や能力値を見ても良い。
ただ、装備は最悪なくても良いし(森で引き篭るから)、能力値もそれほど重要視していない(必要な知力や精神力は補完されているから)。
なので残りのポイントを思う存分、スキルに割り振って、もしも、もしも、ポイントが余ったら他の項目に回そうと思う。
『スキル』は大雑把に5種類に分類されている。
戦闘スキル、魔法スキル、知識スキル、補助スキル、生産スキルの5つである。これに含まれないものも、転生の書に念じれば、検索してくれる。
なお、『鑑定』 『アイテムボックス』 『スキル強奪』は存在しなかった。
『鑑定』は知識スキルで代用できるらしい。もちろんその種別とランクの範囲内でであるが。
『アイテムボックス』は無かった。ただし検索したら装備の項目に『アイテム袋』があるので、魔道具として存在しているらしい。容量、重量軽減度、経過時間遅延度で幾つも種類分けされている。
『スキル強奪』は概念が存在していないようだ。『スキル模倣』や『見取り稽古』などのコピー系はあるし、『スキル封印』もあったので、強奪だけできないらしい。
なお、『異世界言語理解』もない。
転生すると自動的に共通語と種族言語が、年齢に準じて会話・読み書きできるようになっているとの事。
なら日本語の記憶は外国語会話にならないのか?という疑問が残るが、「じゃあ初期値を5ポイント下げとく」と言われても困るので、転生特典としてありがたく頂いておこうと思う。
戦闘技能は、主なところで、
剣術、槍術、斧術、鎚術、棍術、弓術、杖術、格闘術、盾術、回避などがある。
さらに剣術のカテゴリーは、大剣、長剣、刺突剣、小剣、短剣、曲剣、刀剣に分かれる。
戦闘スタイルとしても、片手剣、両手剣、双剣などがある。
例えば、片手剣術3、剣術4、刺突剣術2を重複してとることが可能で、スキル補正も働く(単純に3倍になるわけではない)。
このスキル構成で、ロングソードを両手で握って振ると、剣術4の補正しか乗らない(これを100とする)。
片手で振れば片手剣術からも補正が入るので130ぐらいになる。剣をレイピア(刺突剣)に持ち替えて片手で振れば、全てのスキルから補正が受けられる(なので150ぐらいの威力、命中度になる)。
槍術なら
スタイル 片手槍、両手槍、馬上槍、盾持ち槍、投げ槍
細分化 短槍、長槍、ランス、グレイブ(西洋薙刀)、ハルバード、パイク、ジャベリン
弓術なら
スタイル 両手弓、片手弩弓、両手弩弓
細分化 短弓、長弓、複合弓、弩弓、大弩弓、連射弩弓、ハンドクロスボウ、ソードボウ
格闘術なら
スタイル 拳術、蹴術、暗器術、
細分化 手刀、打突、絞め、投げ、組み付き、喧嘩
などに枝分かれしている。もちろんスタイルだけ、細分化された武器型スキルだけを習得しても良い。
「でもまあ、基本は剣術や弓術から選ぶのが安牌か」
あちらで入手するとなると、ロングソードやロングボウが圧倒的に多い。(使っている人口が違い過ぎるから)。次がショートソード、ショートボウ、スピア辺りになる。
刀術を選んで刀が無いとか、弩弓術を選んでボルトが補給できないとか、異世界あるあるである。
あと、銃器スキルは無かった。
まだ、火薬と銃は発明されていないらしい。
次に魔法技能について。
魔法は、基本の元素魔法、高位精霊魔法、古代魔法、神霊魔法に分類される。
前提条件として魔法技能と同等の魔法知識が必要である。
なのでまず魔法知識を1にする。カルマ-5(残り190)
『取り消しできませんが、よろしいですか?』 ■はい
これで元素魔法4種類をランク1にすることができる。
高位精霊魔法はいまだに灰色のままだ。もちろんそれ以降の上級魔法も選べない。
「これは魔法知識は必須で上げないとダメっぽいな…」
どうせだから魔法知識をランク3まであげる。 カルマ-10(残り180)
『取り消し…』 ■はい
ランク3まで上げると、高位精霊魔法のうち、光と闇が選択できるようになった。さらに残りの4種類と、古代魔法、神霊魔法の必要条件が理解できた。
高位精霊魔法
溶 火魔法ランク3、土魔法ランク3
樹 土魔法ランク3、水魔法ランク3
氷 水魔法ランク3、風魔法ランク3
雷 風魔法ランク3 火魔法ランク3
である。
古代魔法
空間魔法 光魔法ランク3、闇魔法ランク3、古代知識ランク3
召喚魔法 光魔法ランク3、闇魔法ランク3、世界知識ランク3
契約魔法 光魔法ランク3、闇魔法ランク3、紋章知識ランク3
神霊魔法
神聖魔法 光魔法ランク3、宗教知識ランク3
死霊魔法 闇魔法ランク3、宗教知識ランク3
となる。
「なるほど。ウッドエルフやダークエルフで、闇又は光魔法禁止を選ぶと、ここに引っかかるわけだ」
だからハイエルフには魔法禁止項目がデメリットに無いのであろう。元素魔法でさえ、一つでも禁止されると、2種類の高位精霊魔法が使えなくなるから。
「とは言っても、そんなに種類は取れないけどな」
元素魔法4種、高位精霊魔法6種、古代魔法3種、神霊魔法2種、必要知識4種。
以上19スキルをランク3まで上げるには、285ポイント。
「うん、全属性魔法使いは無理だ」
未来のスキル上昇に期待して、必要条件だけ揃えて他はランク1で我慢すれば…
元素魔法4種、高位精霊魔法2種、必要知識4種がランク3で、残り9種がランク1でいけるから…
必要ポイントが195.
「うん、まだ無理だ」
しかし俺には最後の切り札がある。
「俺のターン! コストを20払って『ハイエルフ』『魔導師』『隠者』の3体を召喚!その全てをサクリファイス(犠牲)して上級召喚をする!!」
「我が呼びかけに答えよ、伝説の森に潜むハイエルフ魔導師よ!」
「いでよ、『ニートマジシャン』!!!」
「『ニートマジシャン』はその能力により、魔法スキルを合計で+17する。理論上は全元素魔法ランク3、全高位精霊魔法ランク3、全古代魔法ランク1、全神霊魔法ランク1を可能にする!」
司書の目つきが悪くなった。
「あ、やべ」
「煩い」
「すいません…」
ニートマジシャンは召喚、即、墓地へと送られた。