ミミズ腫れ
光の届かない
暗い過去を
這い上がった
路上は
潤いを奪う
灼熱
輝く未来の
照り返す
地獄は
魂を
天国へと贈った
干涸らびた生気
働き蟻の群れ
弔いの行列
矛盾のころがる
砂利道をゆき
自分に鞭打つ
素肌のミミズ腫れは
暗い土の中で
藻搔いて摑んだ
天と地との境目
降り注ぐ
希望の陽射しに
自由は
赤黒く
嗄れてゆく
慈雨と
大粒の涙を
待ちながら
腕と
脚を
取戻すその日まで
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読んでくださりありがとうございました。