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1話[転生者だらけの孤児院]

高台に建っている孤児院は今日もそこそこ賑やかだ。それなりに今の生活を楽しんでいる。そんな俺。前世も別段悪くなかったし今世も別段悪くない。


そうだな悪くはないが少し地味かもしれない。なにがって俺の容姿?


黒髪で目は茶色地味だ。顔はまあ、そこそこ整ってる方だと思う。多分前世よりはイケメンなんじゃないかな?イケメンの基準がわからないから、どうでもいいけど。


「ソルト!」


俺の名前を呼ぶやつがいる。声をかけてきたのは、艷色ホントにツヤツヤな金髪をたずさえて、碧眼、西洋圏での良くある“王子!”の様な顔のアイテムを持ってる友が近寄ってきた。そう友達。友と言うにはイケメンが過ぎる。どうでも良くない。その顔俺にも分けてくれ。せめて金髪。いや、やっぱ虚しくなるからどうでもいいや。な“王子!(笑)”


「お前いつも暇そうだなー!」


「む。逆にお前はいつもいつも忙しいそうじゃないか。しかも楽しそうだし。ズルいぞ。名前の長い友人様」


彼の名はドルスティンクルへルミア。すごく名前の長い彼は、何度も言うが友達だ。王子っぽいのは見た目だけでまーぁ、普通の男子だ。俺と一緒のフッツーの男子。


「ズルいかー?ならもっと色々とやればいいのにー!俺と一緒に外出(そとで)ようぜ!」


「それはやだ 」


今の俺は部屋でゴロゴロタイムなんだ。窓から元気な奴らを眺めてボーッとする時間なんだ。外には今は出たくない。そういう日もあるだろ?それが今だ。親友に誘われても気分じゃないから絶対部屋から出んぞ。


「おま、いいじゃんかー!この世界はゲームとかもねえしさー」


ドルスティンクルへルミアも転生者だ。ゲーム無いのは当たり前だろう。科学があんまり進歩してないんだし。そんなことより俺は


「俺は沖縄民謡聞きたい」


「ぶはっお前は関東出身つってなかったかー?」


「吹き出すんじゃない。ツバ飛ぶだろーが。ったく。千葉県生まれ千葉県育ちだ。けど親が沖縄出身だったから定期的に聞いてたんだよ。ってこの話し前もしただろ。覚えてないのかよ。ってんでな最近無性に聞きたい。お前はなんかないの?」


「悪い悪い。言ってたかもなははは、えー?郷土愛とかなかったからなー。ゲームじゃなきゃサッカーとか野球とかてきとーに動ければ楽しかったし、今はホラ!剣術とか学ぶのに忙しいから楽しければなんでもいいよ!」


「このリア充め」


「ソルトはニートか?」


「コノヤロ!」


「わはは!」


「前いた世界か」


「転生者また見つかったみたいだぜ?」


「また母さん達が大変になるな」


「だな」


ここは孤児院“ドクトリアーヌ”。フラヌツイスの街の端にある国が多大に支援をしている“転生者”の魂を持ち、親に見放された子供が集約される孤児院だ。そうここはもと居た地球とは違う、別の地球だ。別の惑星?なんだっていい。とにかく違う星だ。


「でももうすぐ“地核の穴”も“天空の亀裂”も“虚流の光”も塞いで消して、変な事とか起きないように出来るってよ。」


「おっ本当か。そりゃ良かった。三ヶ所もあったらそりゃあこんなに転生者集まったりしないもんな。」


30年ぐらい前に最初の転生者が見つかって保護されて、その後何故だか転生者がやたらと見つかり、成長して旅立ち、また新しい転生者が見つかり、旅立った転生者が原因を発見。実は空間に穴がいくつも空いてましたって判明したのが約15年程前なのだそうな。


穴の正確な位置もわからない、塞ぎ方もわからない、からの今日(こんにち)の塞ぎきれるってなるまでに15年。努力の集大成だ。俺ならそのままで何事もないなら転生者来ても良いんじゃないか?なーんて、安易に、適当に、考えてしまう。先人(せんじん)達よありがとう、ご苦労様です。


転移じゃなくて転生だからほぼほぼ誰が転生者なのか見た目では分からないが、言動がおかしい人ばかりらしく、すぐに判ってしまうらしい。言動おかしいとか言うな。みんな一応通常だ。んで、ま、多いってんで自己申告する人もかーなーり多い。まあ、国が動いて孤児院で保護してくれるって分かってるから、転生者も動きやすい。


「でもこれでも一部だよ?全員来てたら俺らのベッド無くなってるだろ。床で寝ないと、ぐらいビッチリ」


「家族とかに受け入れられた奴らだろ。むしろ良かったじゃん。ってか床で寝る前に孤児院増築なりなんなりするだろーし、国が動くだろ。いつも視察って来るんだからさー」


「ん?そかそか。んーー、俺はむしろ捨てられて良かったな!捨ててくれてありがとう!人生楽しいぜ!貴族なんて大変そうだったし、こうしてソルトと喋ってる方が好きだし!」


「さすがリア充」


「照れんなって!」


「照れてねぇし!」


「どるすー!ここにいたー!あのね、すてーしあママが呼んでるよ!」


小さな女の子がドルスティンクルへルミアが開け放ったドアからひょこりと現れ、彼を呼んだ。


「おう!ミルキーアンありがと!んじゃまた後でな!」


ドルスティンクルへルミアはミルキーアンの頭をクシャクシャと撫でると部屋から去っていった。“ステーシアママ”とミルキーアンが呼んでいたのはこの孤児院のみんなのお母さんのうちの一人だ。お母さんと呼ぶには俺たちとは離れている。高齢者の部類だし、実はここの院長なのだが、院長ではなく母と呼んで貰いたがっている人なのだ。他のお母さん達も徹底して名前で呼んでいる。だから、この家の中で院長と呼ぶ人は誰もいない。


「えへへ、そるとー!絵本よんでー!」


後ろ手に隠していた絵本をジャーンと俺に見せながらニコニコしているミルキーアン。


「なんでいつも俺?」


「そるとって読むのうまいもん!」


「そーかぁ?」


「前の世界でいっぱい本読んでたんでしょ?だからそると読むのうまいんだよー。わたし、前はお母さん達とね毎日狩りをしていてねー本なんて読む時間なかったのー。まあ、その前に本なんて買えなかったけどねー」


狩りを・・というミルキーアンは金髪金目でピンクのフリフリの可愛い服を着ているお人形みたいに可愛い女の子だ。現在6歳。前世のお国の名前は覚えていないらしいが、聞く限りミルキーアンの前世は民族地帯であることは間違いなかった。転生者は俺とドルスティンクルへルミアみたいに元日本人というのはなかなか居なかったので俺とドルスティンクルへルミアは気付けば大体一緒にいた。


(転生とかって一口に言っても、大体はこの惑星内だったり、俺たちと同じ地球出身でもアメリカイギリスフランスロシア中国インドオーストラリア・・・色々な出身に会いすぎてあまり思い出せないけど、日本出身の少ないことよ・・・。)


「ねーえ!きいてるの!?読んで!読んで!」


(あと俺が読んでたのは絵本じゃなくてほとんど漫画なんだよなぁ。読むのそれで培われるハズはないんだけどなぁ?ま、いっか?)


「ハイハイ」


転生者だらけのこの国というか街というか孤児院と言うか。転生者多すぎな。俺が生まれた時からこんな感じだったからなんかもう。なんかもうってかんじ。


今だにみんながみんな残っていたら都会の学校並みの規模に成っていただろうが、みんなこの孤児院から巣立っている。少ないわけではないが、聞く所の転生者の出現率と比べると多いというわけでもない。らしい。確かめたわけではないから実際はわからないけど。


殆どは独り立ちだが稀に引き取ってくれる子供の手がほしい家庭がくるのだ。農家は男手が、裁縫関係は女手が、家事手伝いや跡継ぎは男女どっちも、ってところだ。そしてステーシア母さんの意向で基本的に行きたいと願っている子どもたちを優先して巣立たせているようだ。


選り好みより好みしているってことで、そんな子供の意思など関係なく雇いたいと言いに来ている人たちからは不満が高まったことも有ったが、領主や国までが動いて沈静化させたらしい。偉そうな大人を見たことはあったが子供という立場は世情から切り離されやすい。結局噂程度でしかわからなかった。何度か聞いたことがあったがステーシア母さんは頑なに「昔色々あったのよー」と誤魔化されたので諦めた。


他のシスターはそもそも昔のことを知らない新しい人ばかりだったので諦めるしか無かった。ちょうど切り替わりの時期を終えた後だったので、前いたシスター達が次にどこに行ったのかも探せない子供なのだ俺は。それにここでシスターをすると厚待遇を受けれるらしく引く手あまたなので、ステーシア母さん以外はあまり長居しない。ステーシア母さんは特別なの移動とかはしないんだそうだ。何がどう特別なのかは知らないが。普通の高齢の女性ってことしかわからない。


カランカラーーーン


シスターの一人が大きな声を上げてお昼ごはんだと伝えているのが聞こえた。今日の昼ごはんはなんだろう。絵本の読み聞かせ途中だったがミルキーアンと2人で食堂に向かった。食堂に着くとまだ話が終わってなかったのかドルスティンクルヘルミアがステーシア母さんと一緒に食堂に入ってきた。


「おう。母さんなんだって?」


「んー、大したことじゃなかった。はー、腹減ったァ」


大したことじゃなかったにしては話がそこそこ長かった気がしたが俺も腹減ったには同意なのでそれ以上聞かなかった。


本日のメニューは、たっぷりのジャガイモが入ったコーンと豆(三種類)のスープ。と、前世で言うところの、バターロール。バターロールはおかわり自由。って言ってもみんな大体多くても4つくらいしか食べないけどな。お昼ご飯だしこんなもんだろって言う量。


ジャガイモが溶け出してスープをトロリとさせている。こっくりしてて?いや、もってり?どっちでもいいけど、とにかく、んまい。前世でコーンスープは甘すぎて苦手だったけどここの孤児院のコーンスープは胃に溜まるように出来てて、誰が食べても口にあう!はず。昼ごはんに肉が出てくることはあまりない。用意も片付けも大変だからな。


「ずずず……んまい。」


つい声に出してしまった。このスープ、ミルキーアンの大好物で、あ、幸せそーに食べてる食べてる。ミルキーアンも「これ大好きなの〜毎日食べたい〜」と言っている。わかりみが深い。


日本でコーンスープっていうと大体 絶対甘かった。まあ基本クリームスープだから甘いほうがうまさ引き立つんだろうな。クリームなんて孤児院であまり扱わない。バターやチーズならいざしらず。んでもって俺はコーンは、コーンスナックとかポップコーンのチーズ味塩味とか甘くないのが好きだった。焼きとうもろこしだって醤油がうまいだろう。 とんがりコーンとかも甘ーい甘いのよりしょっぱい方が好きだった。だから個々の個人のちょっとしょっぱいコーンスープは俺にとって目から鱗がポロリの俺にとっての母の味だ。


日本に居た時の母の味っていったらなんだったかな。まいいや。ジャガイモがスープをどっしり、大量のコーンと混ざってる豆でさっぱり。エンドレスで食える。気がする。胃はあっという間に満たされてしまったが、また出ないかな。ここでの大好物だ。


片付けは一応当番制だ。今日仕事が入っていたら免除って感じ。引き取られてする仕事以外にも仕事はある。マッチ売り、新聞配達、手紙配達員の手伝いや仕分け、人手が多く欲しい時だけ派遣される農家とかの手伝い、街から受けてる下水や川の掃除、煙突掃除、孤児院と関わりが深いお菓子屋や雑貨屋でお会計や店番とかとかなどなとなど・・・・・


ちなみに俺がよくやる仕事は目覚まし係の仕事。時計は有っても目覚まし時計がまだ無いので、朝早くに起きるのが難しいかも?と思われる人とかが“依頼金”をその都度渡して、その時にその時間に起こしに行くっていうのが目覚まし係。窓際から専用の棒を使ってバンバン叩いて朝ですよ〜って言いに行くってのが通常の業務何だけどま、子供なので大人よりは仕事を回されるのが少ない。今朝もやって来たが小遣い稼ぎにしかならない。そろそろ真面目に考えたほうがいいかもなぁとは思ってる。昼間の仕事を。


毎日昼間にいる子供の監督をする回数が増えてる。いや、別にいいんだけど。今日別に片付けの当番じゃないけど、結局暇だからってやらされている俺。片付けも嫌いじゃないからいいんだけど。うん。当番ってなんだっけか。ま、いいか?しかしドルスティンクルヘルミアが逃げたのは解せん。アイツも当番じゃなかったから居ないのは、正しいんだけどさ手伝ってくれても良くね!?


ミルキーアンとその2人友達が俺のズボンをガッシリ掴んで動けなかったけど、ちゃんと片付け手伝って上げるからズボンから手を離してくれ、ズボンが、ズボンが脱げるから!


逃げないのになぁ。逃げる前提で動くミルキーアン達に冷や汗でるよ。ホントまじで。昼ごはんの片付けしているときに、来客が会ったようでステーシア母さんが他の母さん達に呼ばれて行った。


少し後に今孤児院に居るメンバーだけでもいいからと、孤児院の庭に今居る子供みんなを集められた。


「この子が新しく見つかった転生者です。皆さん仲良くするように」


ステーシアお母さんが新しく来た子を庭から一番近い部屋から連れてきた。真っ赤に燃える様な髪に宝石のタイガーアイを彷彿させる眼。女の子なのにそれだけでカッコ良かった。声も、というか喋り方?もかわいいってより格好良いタイプの喋り方だった。女のコらしくないとも言えるけどどう見てもちゃんと女のコ然としていた。女のコが憧れる女のコとでも言うのかな。そういうタイプのコって感じだ。


「名前は、メルディア、だ。」


メルディアに一番に近づいたのはドルスティンクルヘルミアだった。


「よろしくメルディア。」


それを皮切りに子ども達はメルディアにそれぞれ挨拶を交わしていく。やっぱアイツはリア充の星の上にいる。


「よろしくお願いねメルディア」


「今後ともヨロシク」


最後の方にミルキーアン達と俺の挨拶で大体のメンバーと挨拶が終わった。


「何かわからないことがあったらみんなに聞くのですよ。今いない子達は後で紹介しますね」


「ありがとう院長先生」


「ふふ、ステーシア母さんと呼んでくださいね」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「2週間前に記憶が戻ったんだ?へー、後天性かーいいなー」


年が近いってことでドルスティンクルヘルミアと俺が孤児院の施設とかの案内を母さんから頼まれた。母さん達も色々忙しいから仕方ない。ドルスティンクルヘルミアが殆どメルディアと喋っている。


「いいもんか、こうして追い出された」


「そうかー?俺なんか最初から記憶あったからごまかしたりしながら生きたけどラノベとかみたいに上手くいかなくってさー、もち、気持ち悪がられて病院にたらい回しにされたあと、ここに来たぜ?」


「ラノベ?」


「あ、そっかーメルディアも日本人じゃないんだっけ?ラノベってのは小説のことだよ。ソルトーソルトもなんか喋れよー!」


「喋る空きがないから口動いてなかったけどちゃんと話は聞いてるぞ」


「屁理屈男」


「リア充」


「「ハハハハハ」」


「仲良いな2人共。・・・ソルトもニホンジンっていうやつなのか?」


「そーなんだよーメルディアはどこの国ー?」


「ドルスティンクルへルミア、多分メルディアは同じ出身じゃなさそうだぞ?日本を知らないみたいだし」


「えっそうなの??」


「ニホンっていうのは聞いたことなかった。すまん。」


「そっかー、でも一応聞かせてよ、お国の名前は?」


「私が前にいたのは邪馬台国だ」


「「な!?なんだってーー?!」」


「時間軸がこんなに違うことってあるの!?」


「知るか!でもホラ俺たちも時間軸違うぞ」


「そりゃそうだけどさー」


「????そんなに驚くことなのか??」


「ていうか邪馬台国って存在したんだっていう驚きかな。あのねメルディア、邪馬台国は日本の昔の名前なんだ」


「なに?同じ陸地の仲間だったのか?ふむ?私からしたら、この国の方が驚きだ。転生したと記憶が戻ってから着るものとかが上質過ぎて困る。」


「この質素さで上質、まあでもそりゃそうか。時代が時代だ」


「でもまじないのある国で良かったよ」


「まじないね、この国では魔法だよ、メルディア。」


「そう、魔法。私はこれのお陰で生きていける。お前達も時間軸が違うと言っていたがどのくらい違うんだ?」


「親子ぐらいしか違わないよー何歳違いだっけ、30歳ぐらいの違いだったよね。でもほら今は、この転生後はメルディアもソルトとも数歳しか違わないんだし気にしないでね!気にし出したらメルディアなんでお祖母ちゃんのお祖母ちゃんのさらにさらにお祖母ちゃんのお祖母ちゃんの……うーん何回言えばいいのかわかんないけど、まあ祖先の年齢になっちゃうからね!」


「お前達と、そ、そんなに離れているのか!?邪馬台国ってそこまで昔なのか!」


「ね?気にしないでよ!」


「そうだな。では今出会えているこの奇跡に祈りを捧げよう!」


「捧げなくて大丈夫だよ」


「す、すまない」


「今の世界で生まれた所も祈りを捧げたのか?」


「ああ、この国の神のローウッド様に祈りを捧げていた。邪馬台国でも豊穣の神に祈りをしていたので記憶が戻っても似たようなことが出来ていて少し嬉しかった」


「なら好きに祈っとけ」


「いいのか?」


「好きでやるなら、問題ないよ。前の世界でやってたからって無理やりやらなくていいってだけだもん」


「なるほど」


「ソルトおっとなーぁ」


「昭和生まれが良く言う」


「なにおーソルトの平成生まれー!俺は元60代だぞうやまえー」


「今や年下だろーが今を重んじるから今すぐ年上になってみせろー」


「うおーむちゃぶりぃぃ」


「クスクス、改めて私はメルディア。齢15歳だ。これからよろしく」


「俺ドルスティンクルへルミア。元貴族!あはは!みんなにはドルス、か、へルミアのどっちかで呼ばれることが多いかな。12歳!なったばっかり!よろしく!」


「俺はソルト。13歳。っても半年後には14歳だけどな。」


「ソルトより年上になりたかったーー!」


orzを体現してる。愉快な男だなぁ。


「年下で良かったよ。お前が年上だったら俺の気苦労半端なかった」


「なんだよニート!」


「ニートじゃないっ」


「わははっ」


「にーと??」


会話が交わされるたびにメルディアのハテナが飛びまくっている。まあそのうち成れるだろう。この孤児院ではいつものことなのだから。





最初の時点のざっくりキャラクター紹介



●ソルト(主人公、転生者、元日本人。元30代だったらしい)


●ドルスティンクルへルミア(ソルトの親友、転生者、元日本人。元60代だったらしい)


●メルディア(転生者、元邪馬台国の人間だったらしい)


●ミルキーアン(転生者、元狩猟民族だったらしい)


●ステーシア(孤児院のみんなのお母さん。50代。転生者ではない。)






お読み頂きありがとうございます!もしよろしければブックマークや☆を押していただけると嬉しいです。


作者が嬉しさに舞い上がって更新頻度が増えるかもしれませんよ

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