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9話


イッテテテテ


目を覚ますと俺の体に

上掛けが一枚掛けられていた。


ついさっきの記憶のはずなのだが

どうやらもう(おぼろ)げになりつつあるが、、


正直忘れて正解だったと思う(汗)


「ああ起きた、起きた」


ゼノはコーヒーを淹れた

マグを持ち、くつろいでいる様子だ


あの座敷童子は、、、服あるなら着ろよ!!

「なぁ、ユラさん」


「ギルドメンバーとは仲良くやれそうか?」


「ああ、あいつら話すと案外いいやつでよ

 おもしれぇから

 酒場に誘われたんだが登録手続きで行けなかった」


なんだ、うまくやってんじゃねぇの

「そういや

 ギルドマスターになりたいって

 ギルドで言ったら」


ブゥーーーー!!!!???


寝耳に滝を打たれ


さっき淹れたばかりのコービーを

吹き出してしまった(もったいない)


「すげぇビビられたんだけど

 俺なんか変なこと言ったのか?」



「ゴホッ、、ゴホゴホ...

 そら、お前


 今のギルドマスターが絡んでんじゃねぇか?」


と、そこへシェリアが2階から降りて来た。


修羅の気配がとれてはいるものの

相変わらず座敷童子を毛嫌いする


その割に、首にタオル引っさげて

風呂に浸かってくつろぐ位の心持ちはあるらしい


まったく、年頃の女のメンタルっていうのは

往々にして意味がわからないと相場が決まっている(ハァ〜...)



「ああ、このバカ、

 周りに好き放題言うならまだしも

 登録面接の時にマスターの前で思っきし口にしたのよ。


 それに聞き耳を立てたギルドメンバーいたらしくてね

 その後ゼノは一瞬で浮いたわ」


まさに案の定って感じだな・・・


「今のマスターって誰なんだ?」


俺は昔、同盟国同士の会合として

よくロザン王国へ国王護衛として出向いていた


特に資源の枯渇や揉め事の際には

頻繁に赴いたせいか


ロザン王国の護衛兵として雇われていた

あそこのギルド冒険者とすっかり知り合いのように

なったのだ。


しかし、それももう二十年も前の話

総団長に就任してからは、めっきり行かなくなってしまった


「受付のゴルシェさんに聞いた限りでは

 今のギルドマスターは”ラグナ=ガイスト”って人みたい」


「ら、ラグナ!?」

シェリアから飛び出した言葉に

真っ先に食いついたのは意外にも座敷童子(仮)だった


「何か知ってんのか? ワラシ」



「誰がワラシよ!私は。。。


 まあいいわ、ラグナね

 つい数十年前まで、世界最強と恐れられた

 伝説の豪傑。


 四肢の一部もしくは複数に魔力を

 溜めて放つという固有魔法:業魔の力袋(スタック・エナジー)を扱うの、

 戦闘方法への拘りがすごく強くて


 零式武身術の創設者でもあるわ」


「そ、そんなすげぇ奴が!!」

目を丸くするゼノ、まあ、外の世界を知らない

コイツにとっては、驚きだわな


なんだ、変わってなかったのか

あのジジイ、さっさとくたばりゃいいのになぁ...


「あ!、なんかユラさん

 今すげぇ失礼なこと考えてただろ?」


「ウルセェ、ほっとけ」



いやしかし、まあ

この街で余生を過ごす以上、挨拶ぐらいはしておかねぇとか


「ゼノ、アイツどんな面持ちだった?」


あれからもう十何年経っただろうか

もしかすれば、奴ももう引き際を見つけているのかもしれない


下手に騒ぐよか

酒の一つでも手土産に、渋く決め込むのも悪くは...



「ぎ、ギルドマスターをいきなり呼び捨てにできる

 あんたは何者なのよ...」


「え?、なんかスゲー疲れた顔してたぜ?

 なんか、労働者って感じでさ


 書類も何にもない机の上で肘ついて

 面白くなさそうな顔してさぁ・・・」


なんだ、十数年経とうが変わんねぇや

深く考えた俺が馬鹿だったらしい



そんなこんなで俺は

激動の1日を終え、次の日早速

ギルドマスター様に挨拶をしようと向かうのだが


さて、目の前のイカついにいちゃん達を

どうしたものか


「ああ!?。テメェどこのジジイだ?

 うちに用があんなら、まずは秘書のジェシーに

 話は通してあるんだろうな!?」


だいぶ威嚇に気合が入ってる、治安対策か?

まずは落ち着いて


「ああ、俺は最近こっちに引っ越して来た者でな

 ギルドに商人として登録したんだが

 ギルドマスターへの挨拶を

 うっかり忘れちまったんんだ。


 流石に焦ってこうして朝一で挨拶をしにきたって訳だよ」


「プー、、、ハッハッハ!!

 そりゃぁ、また大層義理堅いジジイだぜ


 残念だが、マスターは仕事中だ

 非番を狙ってまた来な、茶でも出してやるから」


「そこをなんとか頼むよ

 それと、



 どこの誰だかしらねぇが

 そこ通しな」


冷え切った目を相手の眼光に当てると

さっきまでうるさかった兄ちゃんが突然静かになる


「おい、どうした?

 さては、お前その程度で誤魔化せるとでも?」


「ッッッックックック....」

先ほどまでバラバラだった

兄ちゃん達の声が、一つに揃い出す


一人三役とはご苦労なことだ


ボン!!


ッゲホッ、、、ッゲホ、ゴホゴホ!!


煙幕は、、、、肺に、、、キツい

誤嚥性肺炎にでもなったらどうしてくれる!


「ハッハッハッハ!!!、なんだもうバレていやがったか

 何、俺だよ俺・・・」


煙幕の中から騒がしい笑い声が聞こえる


茶髪にテンパがチャラさを際立たせ

毛先が黒く顔が老けている、


相変わらずの派手好きらしいが、

側から見ればアンバランスな不審者の爺さんだ。


「わざわざ門前まできてお出迎えとは

 テメェ、さては暇だな?」

俺は試しに戯言吐いてみる


「ほっとけ、クソが」

妙に暗い口調に突如として変化する


間違いない、そうこの男こそが

ギルド:鳳凰の剣城(フレイム・キャメロン)第68代マスターラグナ・ガイストだ。


気分が3分おきに変わる癖は

今も健在らしい


「酒でも飲んでくか?おお!?」

あ、暑苦しさが戻った


「未だ日が出てるぜ?」


「関係あるかよ」


そうして俺はウダウダ言われながらも、

建物の最上階、マスターの部屋へと案内される



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